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惑
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まどひ
小六は
簡單な
返事をして
出て
行つた。
宗助は
又座敷へ
來て
御米の
顏を
熟視した。
起して
遣らなくつては
惡い
樣な、
又起しては
身體へ
障る
樣な、
分別の
付かない
惑を
抱いて
腕組をした。
五九字を学び
韻を探る人の
惑をとる
端となりて、弓矢とるますら
雄も富貴は国の
基なるをわすれ、
六〇あやしき
計策をのみ
調練ひて、ものを
戕り人を
傷ひ、おのが徳をうしなひて子孫を絶つは
されど
涙や
笑聲の
惑を脱し、
萬象の
財を
薄んじて名をおもしとする
惑なり。
されど
涙や
笑声の
惑を脱し、
万象の