“蠱惑的”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こわくてき94.7%
シヤルマン5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕等には妙な匂いで、それほどとも思いませんが、土人たちは所謂いわゆる、女房を質に置いてもうという、何か蠱惑的こわくてきなものがあるんですね
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ことに問題となるのは天人や菩薩ぼさつとして現わされた女の顔や体の描き方、あるいは恋愛の場面などに描かれた蠱惑的こわくてきな女の描き方である。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
最初、あの女は槇の言葉で云ふと、とても蠱惑的シヤルマンだつたのださうだ。ところが、槇が一度婉曲に、女に一しよに寢る事を申込んだのだ。すると女が急に彼に對する態度を一變してしまつた。
不器用な天使 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)