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廉直
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れんちょく
ふりがな文庫
“
廉直
(
れんちょく
)” の例文
右参り候ものは
廉直
(
れんちょく
)
のものにこれなく、反逆いたす見込みのものゆえ、その人物も推し量られ申し候。幸いに当時は右様のものこれなく候。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
アンドレイ、エヒミチは
知識
(
ちしき
)
と
廉直
(
れんちょく
)
とを
頗
(
すこぶ
)
る
好
(
この
)
みかつ
愛
(
あい
)
していたのであるが、さて
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
周囲
(
まわり
)
にはそう
云
(
い
)
う
生活
(
せいかつ
)
を
設
(
もう
)
けることは
到底
(
とうてい
)
出来
(
でき
)
ぬのであった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
廉直
(
れんちょく
)
と誠実との「師」ベートーヴェン——あの偉大な一世代の人々のために「伴侶」であってくれたベートーヴェンを
頌
(
ほ
)
める私の言葉に添えて、私は、あの一世代への追憶を記念する。
ベートーヴェンの生涯:02 ベートーヴェンの生涯
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それから追いおいに立身して、
深
(
しん
)
州の
録事参軍
(
ろくじさんぐん
)
となったが、風采も立派であり、談話も巧みであり、酒も飲み、
鞠
(
まり
)
も蹴る。それで職務にかけては
廉直
(
れんちょく
)
というのであるから申し分がない。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「おべっかを使う人間を
大切
(
だいじ
)
にして、
廉直
(
れんちょく
)
の士を好まない」
首切り問答
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
そうして
彼
(
かれ
)
は
昔
(
むかし
)
の
生活
(
せいかつ
)
が
健全
(
けんぜん
)
で、
愉快
(
ゆかい
)
で、
興味
(
きょうみ
)
のあったこと、その
頃
(
ころ
)
の
上流社会
(
じょうりゅうしゃかい
)
には
知識
(
ちしき
)
があったとか、またその
社会
(
しゃかい
)
では
廉直
(
れんちょく
)
、
友誼
(
ゆうぎ
)
を
非常
(
ひじょう
)
に
重
(
おも
)
んじていたとか、
証文
(
しょうもん
)
なしで
銭
(
ぜに
)
を
貸
(
か
)
したとか
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
廉直
(
れんちょく
)
なる
方針
(
ほうしん
)
を
取
(
と
)
る
地方
(
ちほう
)
の
新聞紙
(
しんぶんし
)
、
芝居
(
しばい
)
、
学校
(
がっこう
)
、
公会演説
(
こうかいえんぜつ
)
、
教育
(
きょういく
)
ある
人間
(
にんげん
)
の
団結
(
だんけつ
)
、これらは
皆
(
みな
)
必要
(
ひつよう
)
欠
(
か
)
ぐ
可
(
べ
)
からざるものである。また
社会
(
しゃかい
)
自
(
みずか
)
ら
悟
(
さと
)
って
驚
(
おどろ
)
くようにしなければならぬとかなどとのことで。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
廉
常用漢字
中学
部首:⼴
13画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“廉”で始まる語句
廉
廉子
廉恥
廉々
廉物
廉価
廉潔
廉立
廉耻
廉州