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年中
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ねんぢゆう
ふりがな文庫
“
年中
(
ねんぢゆう
)” の例文
又下町の大通のやうに
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんぢゆう
)
、水道と
瓦斯
(
ガス
)
と
溝掃除
(
どぶさうぢ
)
で、掘り返されてもゐないので、全く歩くべき道として、静に心安く歩くことが出来る。
海洋の旅
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
彼
(
かれ
)
は
今
(
いま
)
から
數時間
(
すうじかん
)
の
後
(
のち
)
又
(
また
)
年中
(
ねんぢゆう
)
行事
(
ぎやうじ
)
のうちで、
尤
(
もつと
)
も
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
を
新
(
あらた
)
にすべく
仕組
(
しく
)
まれた
景物
(
けいぶつ
)
に
出逢
(
であ
)
はなければならなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此莊園でラクダルはゴロリと
轉
(
ころ
)
がつたまゝ
身動
(
みうごき
)
もろくに
爲
(
せ
)
ず、
手足
(
てあし
)
をダラリ
伸
(
のば
)
したまゝ
一言
(
ひとこと
)
も
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
かず、たゞ
茫乎
(
ぼんやり
)
と
日
(
ひ
)
がな
一日
(
いちにち
)
、
年
(
ねん
)
から
年中
(
ねんぢゆう
)
、
時
(
とき
)
を
送
(
おく
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
俺は何うだ、繪具とテレビン
油
(
ゆ
)
とに氣を腐らして、
年中
(
ねんぢゆう
)
齷齪
(
あくせく
)
してゐる………それも立派な作品でも出來ればだが、ま、
覺束
(
おぼつか
)
ない。そりや
孑孑
(
ぼうふら
)
は
溝
(
どぶ
)
の中でうよ/\してゐるのよ、だが、俺は人間だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
抑
(
そ
)
も
此男
(
このをとこ
)
は
父
(
ちゝ
)
の
死
(
しん
)
だ
後
(
あと
)
、
市街外
(
まちはづ
)
れに
在
(
あ
)
る
小
(
ちひ
)
さな
莊園
(
しやうゑん
)
を
承嗣
(
うけつい
)
だので、
此
(
この
)
莊園
(
しやうゑん
)
こそ
怠惰屋
(
なまけや
)
の
店
(
みせ
)
とも
謂
(
いひ
)
つべく、
其
(
その
)
白
(
しろ
)
い
壁
(
かべ
)
は
年古
(
としふり
)
て
崩
(
くづ
)
れ
落
(
お
)
ち、
蔦
(
つた
)
葛
(
かづら
)
思
(
おも
)
ふがまゝに
這纏
(
はひまと
)
ふた
門
(
もん
)
は
年中
(
ねんぢゆう
)
開
(
あけ
)
つ
放
(
ぱな
)
しで
閉
(
とぢ
)
たことなく
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“年中”の意味
《名詞》
年中(ねんちゅう、ねんじゅう)
一年の間。
(ねんじゅう)(副詞的)終始。たえず。
(ねんちゅう)幼稚園などで、上から二番目の学年。
(出典:Wiktionary)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“年中”で始まる語句
年中行事
年中吉事鑑