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小紫
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こむらさき
ふりがな文庫
“
小紫
(
こむらさき
)” の例文
前にいった滝泉寺門前の料理屋角伊勢の庭内に、例の
権八
(
ごんぱち
)
小紫
(
こむらさき
)
の比翼塚が残っていることは、江戸以来あまりにも有名である。
目黒の寺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
第二の浅草の記憶は
沢山
(
たくさん
)
ある。その最も古いものは
砂文字
(
すなもじ
)
の婆さんの記憶かも知れない。婆さんはいつも
五色
(
ごしき
)
の砂に
白井権八
(
しらゐごんぱち
)
や
小紫
(
こむらさき
)
を
描
(
か
)
いた。
野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「色と意気地を立てぬいて、
気立
(
きだて
)
が
粋
(
すい
)
で」とはこの事である。かくして
高尾
(
たかお
)
も
小紫
(
こむらさき
)
も出た。「いき」のうちには
溌剌
(
はつらつ
)
として武士道の理想が生きている。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
そんなその、
紅立羽
(
あかたては
)
だの、
小紫
(
こむらさき
)
だの、
高原
(
かうげん
)
の
佳人
(
かじん
)
、お
安
(
やす
)
くないのにはおよばない、
西洋化粧
(
せいやうけしやう
)
の
化紫
(
ばけむらさき
)
、ござんなれ、
白粉
(
おしろい
)
の
花
(
はな
)
ありがたい……
早
(
はや
)
く
下界
(
げかい
)
へ
遁
(
に
)
げたいから、
真先
(
まつさき
)
に
自動車
(
じどうしや
)
へ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「解つてゐるぢやないか。吉原の
小紫
(
こむらさき
)
のところよ。——野郎の名前は權八だ」
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
男らしく思ひ切る時あきらめてお金さへ出来ようならお力はおろか
小紫
(
こむらさき
)
でも
揚巻
(
あげまき
)
でも別荘こしらへて囲うたら宜うござりましよう、もうそんな考へ事は
止
(
や
)
めにして機嫌よく御膳あがつて下され
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
前にいった瀧泉寺門前の料理屋
角伊勢
(
かどいせ
)
の庭内に、例の
権八
(
ごんぱち
)
小紫
(
こむらさき
)
の
比翼塚
(
ひよくづか
)
が残っていることは、江戸以来あまりにも有名である。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「解っているじゃないか。吉原の
小紫
(
こむらさき
)
のところよ。——野郎の名前は権八だ」
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
博士
(
はかせ
)
は、一
車
(
くるま
)
あとへ
残
(
のこ
)
らるゝさうです。
紅立羽
(
あかたては
)
、
烏羽揚羽
(
からすはあげは
)
、
黄
(
き
)
と
白
(
しろ
)
の
名
(
な
)
からして、おつにん
蝶
(
てふ
)
、
就中
(
なかんづく
)
、(
小紫
(
こむらさき
)
)などといふのが
周囲
(
まはり
)
についてゐますから、
一寸
(
ちよつと
)
山
(
やま
)
から
出
(
で
)
さうにもありませんな。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
男
(
をとこ
)
らしく
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
る
時
(
とき
)
あきらめてお
金
(
かね
)
さへ
出來
(
でき
)
ようならお
力
(
りき
)
はおろか
小紫
(
こむらさき
)
でも
揚卷
(
あげまき
)
でも
別莊
(
べつさう
)
こしらへて
圍
(
かこ
)
うたら
宜
(
よ
)
うござりましよう、
最
(
も
)
うそんな
考
(
かんが
)
へ
事
(
ごと
)
は
止
(
や
)
めにして
機嫌
(
きげん
)
よく
御膳
(
ごぜん
)
あがつて
下
(
くだ
)
され
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“小紫”の解説
小紫(しょうし)は、648年から685年まで日本で用いられた冠位である。上から数えて6番目で、大紫の下にあたる。小紫の下の位は大錦、大花上、大錦上と変遷した。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
紫
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
“小紫”で始まる語句
小紫濃