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存候
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ぞんじそろ
ふりがな文庫
“
存候
(
ぞんじそろ
)” の例文
依
(
よっ
)
て此間
中
(
じゅう
)
よりギボン、モンセン、スミス等諸家の著述を
渉猟
(
しょうりょう
)
致し
居候
(
おりそうら
)
えども
未
(
いま
)
だに発見の
端緒
(
たんしょ
)
をも
見出
(
みいだ
)
し得ざるは残念の至に
存候
(
ぞんじそろ
)
。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
年季職人
(
ねんきしよくにん
)
の
隊
(
たい
)
を組みて
夜
(
よ
)
を
喧鬨
(
けうがう
)
の
為
(
た
)
めに
蟻集
(
ぎしう
)
するに過ぎずとか申せば、
多分
(
たぶん
)
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
壮快
(
さうくわい
)
なる
滑稽
(
こつけい
)
は
復
(
また
)
と見る
能
(
あた
)
はざるべしと
小生
(
せうせい
)
は
存候
(
ぞんじそろ
)
(一七日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
「海北の画
驚目候
(
めをおどろかしそろ
)
、相違はあるまじく
存候
(
ぞんじそろ
)
。さりながら素人の目と医者と土蔵とは真実あてにならぬ物と
聞及
(
きゝおよ
)
び
候
(
そろ
)
。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「昨日は一刻のひまを
偸
(
ぬす
)
み、東風子にトチメンボーの
御馳走
(
ごちそう
)
を致さんと存じ
候処
(
そろところ
)
、
生憎
(
あいにく
)
材料払底の
為
(
た
)
め其意を果さず、
遺憾
(
いかん
)
千万に
存候
(
ぞんじそろ
)
。……」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
面白
(
おもしろ
)
げなる
顔色
(
がんしよく
)
の
千番
(
せんばん
)
に一番
捜
(
さが
)
すにも
兼合
(
かねあひ
)
と
申
(
もう
)
すやらの
始末
(
しまつ
)
なりしに
候
(
そろ
)
度々
(
たび/″\
)
の
実験
(
じつけん
)
なれば
理窟
(
りくつ
)
は
申
(
まう
)
さず、今も
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
愈々
(
いよ/\
)
益々
(
ます/\
)
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
之を明治の社会に応用致し候わば
所謂
(
いわば
)
禍
(
わざわい
)
を
未萌
(
みほう
)
に防ぐの
功徳
(
くどく
)
にも相成り平素
逸楽
(
いつらく
)
を
擅
(
ほしいまま
)
に致し
候
(
そろ
)
御恩返も相立ち
可申
(
もうすべく
)
と
存候
(
ぞんじそろ
)
……
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
無論一部の事には
候
(
そろ
)
へども
江戸
(
えど
)
つ
子
(
こ
)
の
略語
(
りやくご
)
に
難有
(
ありがた
)
メの
字
(
じ
)
と申すが
有之
(
これあり
)
、
難有迷惑
(
ありがためいわく
)
の
意
(
い
)
に
候
(
そろ
)
軽
(
かる
)
くメの
字
(
じ
)
と
略
(
りやく
)
し切りたる
洒落工合
(
しやれぐあひ
)
が
一寸
(
ちよつと
)
面白いと
存候
(
ぞんじそろ
)
。(十九日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
候
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“存候”で始まる語句
存候間
存候事
存候処
存候故
存候云云