トップ
>
哀愁
>
あいしう
ふりがな文庫
“
哀愁
(
あいしう
)” の例文
然
(
しか
)
し
勘次
(
かんじ
)
自身
(
じしん
)
には
如何
(
どん
)
な
種類
(
しゆるゐ
)
の
物
(
もの
)
でも
現在
(
げんざい
)
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
與
(
あた
)
へ
得
(
う
)
る
滿足
(
まんぞく
)
の
程度
(
ていど
)
は、
失
(
うしな
)
うたお
品
(
しな
)
を
追憶
(
つゐおく
)
することから
享
(
う
)
ける
哀愁
(
あいしう
)
の十
分
(
ぶん
)
の一にも
及
(
およ
)
ばない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お君の氣持にも充分の
寛
(
くつ
)
ろぎがあつたのでせうが、たいした綺麗といふ程ではないにしても、念入りに
凝
(
こら
)
した花嫁化粧は、半面血潮に
塗
(
まみ
)
れて、淺ましく
歪
(
ゆが
)
んで見えるのも
哀愁
(
あいしう
)
をそゝります。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
然
(
しか
)
し、さすがにどことなく
哀愁
(
あいしう
)
にみちた
空氣
(
くうき
)
。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
遠慮
(
ゑんりよ
)
の
無
(
な
)
い
女房等
(
にようばうら
)
にお
品
(
しな
)
の
噺
(
はなし
)
をされるのは
徒
(
いたづ
)
らに
哀愁
(
あいしう
)
を
催
(
もよほ
)
すに
過
(
す
)
ぎないのであるが、
又
(
また
)
一
方
(
ぼう
)
には
噺
(
はなし
)
をして
見
(
み
)
て
貰
(
もら
)
ひたいやうな
心持
(
こゝろもち
)
もしてならぬことがあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼
(
かれ
)
は
野田
(
のだ
)
へ
行
(
い
)
けば
比較的
(
ひかくてき
)
に
不自由
(
ふじいう
)
のない
生活
(
せいくわつ
)
がして
行
(
い
)
かれるので
汝等
(
わつら
)
が
厄介
(
やくかい
)
には
成
(
な
)
らねえでも
俺
(
おれ
)
はまだ
立
(
たつ
)
て
行
(
い
)
かれると、
恁
(
か
)
うして
哀愁
(
あいしう
)
に
掩
(
おほ
)
はれた
心
(
こゝろ
)
の一
方
(
ぱう
)
には
老人
(
としより
)
の
僻
(
ひが
)
みと
愚癡
(
ぐち
)
とが
起
(
おこ
)
つたのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“哀愁”の意味
《名詞》
哀 愁 (あいしゅう)
物悲しい気持ち。
(出典:Wiktionary)
哀
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
愁
常用漢字
中学
部首:⼼
13画
“哀”で始まる語句
哀
哀憐
哀悼
哀願
哀訴
哀哭
哀々
哀傷
哀号
哀情