トップ
>
可憐
>
あはれ
ふりがな文庫
“
可憐
(
あはれ
)” の例文
可笑
(
をかしき
)
事
可憐
(
あはれ
)
なる事
可怖
(
おそろし
)
き事
種々
(
しゆ/″\
)
さま/″\
筆
(
ふで
)
に
尽
(
つく
)
しがたし。やう/\
東雲
(
しのゝめ
)
の
頃
(
ころ
)
に
至
(
いた
)
りて、水も
落
(
おち
)
たりとて
諸人
(
しよにん
)
安堵
(
あんど
)
のおもひをなしぬ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
斯
(
こ
)
の
光景
(
ありさま
)
を眺めて居た丑松は、
可憐
(
あはれ
)
な小作人の
境涯
(
きやうがい
)
を思ひやつて——
仮令
(
たとひ
)
音作が正直な百姓
気質
(
かたぎ
)
から、いつまでも昔の恩義を忘れないで
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
と
邪慳
(
じやけん
)
に、
胸先
(
むなさき
)
を
取
(
と
)
つて
片手
(
かたて
)
で
引立
(
ひつた
)
てざまに、
渠
(
かれ
)
は
棒立
(
ぼうだ
)
ちにぬつくり
立
(
た
)
つ。
可憐
(
あはれ
)
や
艶麗
(
あでやか
)
な
女
(
をんな
)
の
姿
(
すがた
)
は、
背筋
(
せすぢ
)
を
弓形
(
ゆみなり
)
、
裳
(
もすそ
)
を
宙
(
ちう
)
に、
縊
(
くび
)
られた
如
(
ごと
)
くぶらりと
成
(
な
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お前の
外
(
ほか
)
に妻と思ふ者は無い、一命に換へてもこの縁は切られんから、
俺
(
おれ
)
のこの胸の中を
可憐
(
あはれ
)
と思つて、十分決心してくれ、と実に男を捨てて頼んだではないか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
渉らうとしても渉り得ない二人の
児童
(
こども
)
が羨ましがつて
喚
(
よ
)
び叫ぶを
可憐
(
あはれ
)
に思ひ、汝達には来ることの出来ぬ清浄の地であるが、然程に来たくば渡らして
与
(
や
)
るほどに待つて居よ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
唯、蓮太郎夫婦に出逢つたこと、別れたこと、それから飯山へ帰る途中川舟に乗合した高柳夫婦——
就中
(
わけても
)
、あの
可憐
(
あはれ
)
な美しい穢多の女の身の上に就いては、決して
一語
(
ひとこと
)
も口外しなかつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
今も
彼
(
か
)
の熱海に人は参り候へども、そのやうなる
楽
(
たのしみ
)
を持ち候ものは一人も
有之
(
これある
)
まじく、
其代
(
そのかはり
)
には又、
私如
(
わたくしごと
)
き
可憐
(
あはれ
)
の跡を留め候て、其の
一夜
(
いちや
)
を今だに歎き居り候ものも決して御座あるまじく候。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
“可憐”で始まる語句
可憐想
可憐也
可憐児
可憐相
可憐小女去邀賓
可憐春半不還家