たて)” の例文
そんで其處そこらでたてえちややうねえからなんてはれたんでがせうね、それからなんでもござつて鬼怒川きぬがはつもりつたんでがすね、鬼怒川きぬがはまでは有繋まさがぽどありあんさね
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
白眼にらんで来い。勘、手前はな、番所たてえて人数を貰え、仏の始末だ。俺か、おいらあ甚右様々の供奴。宜えか、二人とも御苦労だが頼んだぜ。うん、落合う所か——こうっと、待てよ。
わりいって悪くねえって行かねば己叱られるだ、行って遣って下せえ、出掛でがけおらア肩たてえてなア、作さん今夜新吉さんを連れて来ないと打敲ぶったゝくよ、と云ってう脊中アったから、なに大丈夫でえじょうぶ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しばら不自由ふじいうべつちひさくつくつて隱居いんきよしてたんですが、のみ容子ようすなんでがすね、一なんざあはたけそばたてえたら其處そことほつたひとみんなぞよ/\あがられてでえつたちんですから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)