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口止
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くちどめ
ふりがな文庫
“
口止
(
くちどめ
)” の例文
せな「アレまア、
汝
(
われ
)
せえ云わなければ知れる
気遣
(
きづけ
)
えねえから云うじゃアねえよと、
己
(
おら
)
を
口止
(
くちどめ
)
して、自分からおッ
饒舌
(
ちゃべ
)
るって、
何
(
なん
)
てえこった」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お前はこれをその女に貰って
口止
(
くちどめ
)
をされたんだろう……
妾
(
わたし
)
がここへ来た事を誰にも云ってくれるな……と云って……」
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
持來るに長兵衞是は
先刻
(
さつき
)
の
口止
(
くちどめ
)
が併しお氣の毒と笑ひながら
豬口
(
ちよく
)
を
取
(
とり
)
酒
(
さけ
)
と
湯
(
ゆ
)
の
辭儀
(
じぎ
)
は仕ない者なりお
燗
(
かん
)
が
能
(
よい
)
中
(
うち
)
と
波々
(
なみ/\
)
受
(
うけ
)
是
(
これ
)
より長兵衞長八の兩人は酒を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また十一月上申の日
件
(
くだん
)
の社司祓神事を行う事二月のごとし、猿の
口止
(
くちどめ
)
の神事というなり。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
羽織を脱いでほうり出して、帯もこんなに(なよやかに、
頭
(
つむり
)
を振向く)あの、
蓮葉
(
はすは
)
にしめて、「
後生
(
ごしょう
)
、内証だよ。」と堅く
口止
(
くちどめ
)
をしました上で、宿帳のお名のすぐあとへ……あの
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
遣
(
つか
)
ひし事必らず
口外
(
こうぐわい
)
爲
(
なす
)
べからずと吉平へも
堅
(
かた
)
く
口止
(
くちどめ
)
して濟し居たりしが
誰
(
たれ
)
知
(
し
)
る者もなく其年も
早
(
はや
)
十二月となりて
追々
(
おひ/\
)
年貢
(
ねんぐ
)
の上
納
(
なふ
)
金を
下作
(
したさく
)
より
集
(
あつめ
)
けるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
咄
(
はな
)
すにぞ女房お富は
惘
(
あき
)
れ
果
(
はて
)
暫時
(
しばし
)
言葉
(
ことば
)
もなかりしが夫と云ふも皆お前が
埓
(
らち
)
も無き事を云ひ出してこんな
騷
(
さわ
)
ぎに成りしなり初めから私し
呉々
(
くれ/″\
)
口止
(
くちどめ
)
をして
置
(
おい
)
たるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
止
常用漢字
小2
部首:⽌
4画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口籠
口許
口上
口調
口々