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化鳥
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けてう
ふりがな文庫
“
化鳥
(
けてう
)” の例文
あと答へて、
鳶
(
とび
)
のごとくの
一三〇
化鳥
(
けてう
)
翔
(
かけ
)
来り、
前
(
まへ
)
に
伏
(
ふ
)
して
詔
(
みことのり
)
をまつ。院、かの化鳥にむかひ給ひ、何ぞはやく重盛が
命
(
いのち
)
を
奪
(
と
)
りて、
雅仁
(
まさひと
)
清盛
(
きよもり
)
をくるしめざる。化鳥こたへていふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
五月雨
(
さみだれ
)
の
茅屋
(
かやや
)
雫
(
しづく
)
して、じと/\と
沙汰
(
さた
)
するは、
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
の
古社
(
ふるやしろ
)
、
杉
(
すぎ
)
の
森
(
もり
)
の
下闇
(
したやみ
)
に、
夜
(
よ
)
な/\
黒髮
(
くろかみ
)
の
影
(
かげ
)
あり。
呪詛
(
のろひ
)
の
女
(
をんな
)
と
言
(
い
)
ふ。かたの
如
(
ごと
)
き
惡少年
(
あくせうねん
)
、
化鳥
(
けてう
)
を
狙
(
ねら
)
ふ
犬
(
いぬ
)
となりて、
野茨
(
のばら
)
亂
(
みだ
)
れし
岨道
(
そばみち
)
を
要
(
えう
)
して
待
(
ま
)
つ。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此のことばを
聞
(
きこ
)
しめして
感
(
め
)
でさせ給ふやうなりしが、
御面
(
みおもて
)
も
和
(
やはら
)
ぎ、陰火もややうすく消えゆくほどに、つひに
竜体
(
みかたち
)
もかきけちたるごとく見えずなれば、
化鳥
(
けてう
)
もいづち
去
(
ゆ
)
きけん跡もなく
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
されど今の御疑ひ
一〇二
僻言
(
ひがごと
)
ならぬは、大師は
神通自在
(
じんつうじざい
)
にして
一〇三
隠神
(
かくれがみ
)
を
役
(
えき
)
して道なきをひらき、
巌
(
いはほ
)
を
鐫
(
ゑ
)
るには土を
穿
(
うが
)
つよりも
易
(
やす
)
く、
大蛇
(
をろち
)
を
一〇四
禁
(
いまし
)
め、
化鳥
(
けてう
)
を
一〇五
奉仕
(
まつろ
)
へしめ給ふ事
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
化
常用漢字
小3
部首:⼔
4画
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
“化”で始まる語句
化
化粧
化物
化身
化石
化膿
化生
化転
化性
化学