“御面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんおもて33.3%
おかほ16.7%
おほみおも16.7%
おんおも16.7%
みおもて16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御面おんおもては天女にひとしい。彩色いろどりはない。八寸ばかりのほのぐらい、が活けるが如き木彫きぼりである。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴嬢の御恩を忘れたこと有りませんよ——彼頃あのころの貴嬢の御面おかほは全く天女でしたのねエ——けれど梅子さん、今ま貴嬢を見ると、何処どことも無くうれひの雲がかゝつて、時雨しぐれでも降りはせぬかの様に
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ここにその后、紐小刀もちて、その天皇の御頸おほみくびを刺しまつらむとして、三度りたまひしかども、かなしとおもふ情にえへずして、御頸をえ刺しまつらずて、泣く涙、御面おほみおもに落ちあふれき。
神御満足の御面おんおもざしを、空に描くことをえたろうと思ううえに、更にその推測を確かめるにたるだけの実験が、時あって日常生活の上にも行われたのである。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
此のことばをきこしめしてでさせ給ふやうなりしが、御面みおもてやはらぎ、陰火もややうすく消えゆくほどに、つひに竜体みかたちもかきけちたるごとく見えずなれば、化鳥けてうもいづちきけん跡もなく