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御對面
御稱美ありて早速
御召抱へ成るべくとの由なれば
直樣御對面あらるべし
就ては先生の
御衣服は
餘り
見苦し此段をも申上たれば
小袖一重と
羽織一ツとを
一
生の
内に
又お
言葉を
交はす
事が
出來るかと
夢のやうに
願ふて
居ました、
今日までは
入用のない
命と
捨て
物に
取あつかふて
居ましたけれど
命があればこその
御對面
駒木根肥前守
筧播磨守
久松豐前守
稻生下野守御目附には
野々山市十郎
松田勘解由徳山五
兵衞等の
諸御役人輝星の如く
列座せらる此時松平伊豆守殿
進出て申されけるは此度天一坊殿
關東下向に付今日御役人ども
御對面を