“徳山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とくさん60.0%
とくやま40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何とまあ好い言葉だろう、此時此場、此上に好い語は有るまい。政宗は古禅僧の徳山とくさんの意気である、それもたしかにおもしろい。然し利家は徳山どころではない、大禅師だ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
芭蕉が「草庵に暫く居ては打やふり」と付けたる付け方、徳山とくさんの棒が空にひらめくやうにして、息もつまるばかりなり。どこからこんな句をねんして来るか、恐しと云ふほかなし。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
書付かきつけとしてご家老かろう徳山とくやまどのへお渡しになっております
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
駒木根こまきね肥前守かけひ播磨守久松ひさまつ豐前守稻生いなふ下野守御目附には野々山のゝやま市十郎松田勘解由まつだかげゆ徳山とくやま兵衞へゑとう諸御役人しよおんやくにん輝星きらぼしの如く列座れつざせらる此時松平伊豆守殿進出すゝみいでて申されけるは此度天一坊殿關東くわんとう下向げかうに付今日御役人ども御對面ごたいめん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)