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刀子
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とうす
ふりがな文庫
“
刀子
(
とうす
)” の例文
そしてお
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
にほんとうの
刀子
(
とうす
)
を
納
(
をさ
)
めたばかりでなく、
石
(
いし
)
でつくつた
刀子
(
とうす
)
で、ちょっと
見
(
み
)
るとなんの
形
(
かたち
)
だかわからぬ
形
(
かたち
)
をしたものをも、たくさん
埋
(
うづ
)
めたのでありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
彼に
刀子
(
とうす
)
を加えようとした、以前の
慓悍
(
ひょうかん
)
な
気色
(
けしき
)
などは、どこを探しても見えなかった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
見ると東坡巾先生は瓢も玉盃も腰にして
了
(
しま
)
って、
懐中
(
ふところ
)
の紙入から
弾機
(
ばね
)
の無い西洋ナイフのような
総真鍮製
(
そうしんちゅうせい
)
の物を取出して、
刃
(
は
)
を引出して
真直
(
まっすぐ
)
にして少し
戻
(
もど
)
すと
手丈夫
(
てじょうぶ
)
な真鍮の
刀子
(
とうす
)
になった。
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
若い女は壁に懸けた
刀子
(
とうす
)
へ手をかけるや否や、素早く彼の胸を
刺
(
さ
)
そうとした。が、彼は片手を
揮
(
ふる
)
って、一打にその刀子を打ち落した。女はさらに
剣
(
つるぎ
)
を抜いて、
執念
(
しゅうね
)
く彼を襲って来た。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この
刀子
(
とうす
)
は
男
(
をとこ
)
ばかりでなく、
女
(
をんな
)
の
人
(
ひと
)
もお
守
(
まも
)
りに
持
(
も
)
つてゐたと
思
(
おも
)
はれますが、その
鞘
(
さや
)
は
木
(
き
)
でつくつたものゝほかに、
毛
(
け
)
のついた
皮
(
かは
)
を
縫
(
ぬ
)
ひ
合
(
あは
)
せてつくつたものが、
一般
(
いつぱん
)
に
行
(
おこな
)
はれてゐたようです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
また
皆
(
みな
)
さんが
學校
(
がつこう
)
へ
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
、
鉛筆
(
えんぴつ
)
をけづつたりする
場合
(
ばあひ
)
にないふが
必要
(
ひつよう
)
であるように、
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
も
常
(
つね
)
に
小刀
(
こがたな
)
を
持
(
も
)
つてをりました。その
小刀
(
こがたな
)
を
刀子
(
とうす
)
と
申
(
まを
)
しますが、それが
墓場
(
はかば
)
からたくさん
發見
(
はつけん
)
されます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
“刀子”の意味
《名詞》
刀 子(とうす、とうし)
小形の刀。
(出典:Wiktionary)
“刀子”の解説
刀子(とうす)は、ものを切る、削るなど加工の用途に用いられる工具の一種。現代の小刀(小型万能ナイフ)に通じる。長さ15 - 30cm程度。
(出典:Wikipedia)
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“刀”で始まる語句
刀
刀自
刀架
刀痕
刀身
刀鍛冶
刀槍
刀剣
刀尖
刀背