刀子とうす)” の例文
そしておはかなかにほんとうの刀子とうすをさめたばかりでなく、いしでつくつた刀子とうすで、ちょっとるとなんのかたちだかわからぬかたちをしたものをも、たくさんうづめたのでありました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
彼に刀子とうすを加えようとした、以前の慓悍ひょうかん気色けしきなどは、どこを探しても見えなかった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
見ると東坡巾先生は瓢も玉盃も腰にしてしまって、懐中ふところの紙入から弾機ばねの無い西洋ナイフのような総真鍮製そうしんちゅうせいの物を取出して、を引出して真直まっすぐにして少しもどすと手丈夫てじょうぶな真鍮の刀子とうすになった。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
若い女は壁に懸けた刀子とうすへ手をかけるや否や、素早く彼の胸をそうとした。が、彼は片手をふるって、一打にその刀子を打ち落した。女はさらにつるぎを抜いて、執念しゅうねく彼を襲って来た。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この刀子とうすをとこばかりでなく、をんなひともおまもりにつてゐたとおもはれますが、そのさやでつくつたものゝほかに、のついたかはあはせてつくつたものが、一般いつぱんおこなはれてゐたようです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
またみなさんが學校がつこうとき鉛筆えんぴつをけづつたりする場合ばあひにないふが必要ひつようであるように、むかしひとつね小刀こがたなつてをりました。その小刀こがたな刀子とうすまをしますが、それが墓場はかばからたくさん發見はつけんされます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)