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さいこん
ふりがな文庫
“
再建
(
さいこん
)” の例文
本堂を
再建
(
さいこん
)
したことや、その本堂が先代の時に焼けてしまったことや、この人の弟子に越前の
永平寺
(
えいへいじ
)
へ行った人があったことなどを話した。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「法隆寺に火がついたら、こゝを
開
(
あ
)
けるのや、と太子様が言やはりましたや。
再建
(
さいこん
)
に要るだけのお金がちやんと
湮
(
う
)
めておますのやさうな。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
万事がとんとん拍子に行って、弁天堂を立派に
再建
(
さいこん
)
するほどの景気になったんですが、与次郎の代りにお国というものが出来て、これが時々無心に来る。
半七捕物帳:21 蝶合戦
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は
幾多
(
いくた
)
の
民家
(
みんか
)
が
猶且
(
やつぱり
)
非常
(
ひじやう
)
な
慘害
(
さんがい
)
を
蒙
(
かうむ
)
つて、
村落
(
むら
)
の
凡
(
すべ
)
ては
自分
(
じぶん
)
の
凌
(
しの
)
ぎが
漸
(
やつ
)
とのことであつたので、
殆
(
ほと
)
んど
無用
(
むよう
)
である
寮
(
れう
)
の
再建
(
さいこん
)
を
顧
(
かへり
)
みるものはなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と口々に云って、なお、再び江戸の旗本生活や伝統の
再建
(
さいこん
)
を夢みていたが、露八は、その朝の太陽を仰いで
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
門の前には
竹矢来
(
たけやらい
)
が立てられて、本堂
再建
(
さいこん
)
の寄附金を
書連
(
かきつら
)
ねた生々しい木札が並べられてあった。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
見ると五十両ではなくして八十両の包み
金
(
がね
)
、
表書
(
うえ
)
には「本堂
再建
(
さいこん
)
普請金、世話人
萬屋源兵衞
(
よろずやげんべえ
)
預
(
あずか
)
る」
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
が、二十年ばかりたつた
後
(
のち
)
、その霊廟を
再建
(
さいこん
)
する際に
頭蓋骨
(
づがいこつ
)
だけゲエテに贈ることになつた。ゲエテは彼の机の上にこの旧友の頭蓋骨を置き、「シルレル」と題する詩を作つた。そればかりではない。
続澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
火災にも一度
罹
(
かか
)
りまして、その
再建
(
さいこん
)
にもずいぶん苦労いたしました。左様の次第で、寺の維持にも困難して居ります折り柄、役僧の延光から縛られ地蔵を勧められました。
半七捕物帳:66 地蔵は踊る
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
粂「金と云っては別にございませぬが、兄が
此間
(
こないだ
)
私
(
わたくし
)
にしまって置けと預けた金がございます、それは本堂
再建
(
さいこん
)
のため、世話人
衆
(
しゅ
)
のお骨折で、八十両程集りましたのでございます」
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
漸
(
やつ
)
とのことで
現今
(
いま
)
の
寮
(
れう
)
が
以前
(
いぜん
)
の
幾分
(
いくぶん
)
の一の
大
(
おほ
)
きさに
再建
(
さいこん
)
されるまでには
其
(
そ
)
の
棚
(
たな
)
も
無残
(
むざん
)
な
鋸
(
のこぎり
)
の
齒
(
は
)
に
掛
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
たのである。それでも、
老人等
(
としよりら
)
は
念佛
(
ねんぶつ
)
の
復活
(
ふくくわつ
)
したことに十
分
(
ぶん
)
の
感謝
(
かんしや
)
と
滿足
(
まんぞく
)
とを
有
(
も
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
猫を葬った寺もその火事で焼けて、それっきり
再建
(
さいこん
)
しないので、寺の名はよく判りません。
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此方
(
こちら
)
はまだ年が若いから、何の気も附かず、是は全くお梅から届けたものと心得て、
前後
(
あとさき
)
の思慮も浅く、其の巾着の内へ、本堂
再建
(
さいこん
)
の普請金八十両というものを盗み出して押込み
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
再
常用漢字
小5
部首:⼌
6画
建
常用漢字
小4
部首:⼵
9画
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