“さいこん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
再建58.8%
菜根29.4%
再婚5.9%
細根5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「法隆寺に火がついたら、こゝをけるのや、と太子様が言やはりましたや。再建さいこんに要るだけのお金がちやんとめておますのやさうな。」
村人はわずかな菜根さいこんはたけに見張りをつけるほど、食物はまるで実らなかった。その乏しいというよりも殆ど一本の菜っ葉をかぞえるくらいの畠は、夜にはいると荒らされて盗みの手がはいった。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
彼女かのぢよはそのとき自分じぶん境遇きやうぐうをふりかへつて、再婚さいこんこゝろうごくのは無理むりもないことだとみづかさばいた。それを非難ひなんするひとがあつたならば、彼女かのぢよ反對はんたいにそのひとめたかもしれない。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
細根ほそね大根を漢音かんおんに読み細根さいこん大根といわば、口調も悪しく字面じづらもおかしくして、漢学先生の御意ぎょいにはかなうまじといえども、八百屋の書付かきつけに蘿蔔一束あたい十有幾銭と書きて
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)