“菜根”の読み方と例文
読み方割合
さいこん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といって出た饗膳にも、裏日本の味ともいえる魚介ぎょかいの新鮮や山野の菜根さいこんが、ゆかしく調理されていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
村人はわずかな菜根さいこんはたけに見張りをつけるほど、食物はまるで実らなかった。その乏しいというよりも殆ど一本の菜っ葉をかぞえるくらいの畠は、夜にはいると荒らされて盗みの手がはいった。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
菜根さいこんみて百すべし」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)