元園町もとぞのちやう)” の例文
巖谷氏いはやし住所ぢうしよころ麹町かうぢまち元園町もとぞのちやうであつた。が麹町かうぢまちにも、高輪たかなわにも、千住せんぢゆにも、つこと多時たじにして、以上いじやう返電へんでんがこない。今時いまどきとは時代じだいちがふ。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
きよしさんのうちゆづるさんにも頼んで一緒に行つて貰つたのです。麹町の通りであがなはれたまりしげるの手へ渡されたのです。しげるは嬉しさに元園町もとぞのちやうの辺りではまりを上へ放り上げながら歩いて居たのです。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
濱野はまのさんは、元園町もとぞのちやう下宿げしゆく樣子やうすつてた。——どくにも、宿やどでは澤山たくさん書籍しよせき衣類いるゐとをいた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
時間勵行じかんれいかう水上みなかみさんはまるうち會社くわいしやからすぐに出向でむく。元園町もとぞのちやう雪岱せつたいさんはさきから參會さんくわいと。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
第三囘だいさんくわい幹事かんじは、元園町もとぞのちやう——小村雪岱こむらせつたいさん——受之これをうく
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)