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傲
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ほこ
ふりがな文庫
“
傲
(
ほこ
)” の例文
むしろ好んで皮肉を
衒
(
てら
)
ふやうなその歪んだ
口許
(
くちもと
)
に深い皺を寄せ乍らにや/\と
傲
(
ほこ
)
りがに裕佐の顔を見てゐた孫四郎はかう云つて高く笑ひ出した。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
学問なりその他の
名誉
(
めいよ
)
を得て
傲
(
ほこ
)
る者を見ると、
彼奴
(
きゃつ
)
も
近
(
ちか
)
ごろ一円
貰
(
もら
)
ったばっかりだな、ああいう
風
(
ふう
)
にやっては明日の日の登る前に
形無
(
かたな
)
しになるであろうと思う。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
は、
徒
(
いたづ
)
らに西部文明の幻影を追随して栄華を
春日
(
しゆんじつ
)
の永きに
傲
(
ほこ
)
る貴族者流と、相離るゝ事甚だ遠し。
トルストイ伯
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
或時
(
あるとき
)
故人
(
こじん
)
鵬斎先生
(
ばうさいせんせい
)
より菓子一
折
(
をり
)
を
贈
(
おく
)
れり、その夜
寝
(
いね
)
んとする時狐の事をおもひ、かの菓子折を
紵縄
(
をなは
)
にて
強
(
しか
)
と
縛
(
くゝ
)
し
天井
(
てんじやう
)
へ高く
釣
(
つ
)
りおき、かくてはかれが
術
(
じゆつ
)
も
施
(
ほどこ
)
しがたからんと
自
(
みづから
)
傲
(
ほこ
)
りしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
父母が梅子に対する悪感情を、
傲
(
ほこ
)
りがに伝達しつ、又た姉の悲哀の容態をば
尾鰭
(
をひれ
)
を付けて父母に披露す、芳子は
流石
(
さすが
)
にお
加女
(
かめ
)
夫人の愛児なり、梅子の
苦悶
(
くもん
)
を見て自ら喜び、姉を
讒訴
(
ざんそ
)
して
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
われは、教会の義財箱にちやら/\と響きさして、振り向きて
傲
(
ほこ
)
り
顔
(
がほ
)
ある偽善家を
悪
(
にく
)
むと共に、行為の抑制を重んじて心の広大なる世界を知らざるものをあはれむ事限りなし。
各人心宮内の秘宮
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
人間は
遂
(
つひ
)
に何のたはれごとなるべきやを疑へり、然り、我が五十年の生涯に万物の霊長として
傲
(
ほこ
)
るべき日は幾日あるべき、我は我を
卑
(
ひく
)
うするにあらず、我自ら我を高うせんとするにもあらず
我牢獄
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
世を殺せし者必らずしも虚栄に
傲
(
ほこ
)
る勝利者のみにはあらじ、力ある者は力なき者を殺し、
権
(
けん
)
ある者は権なき者を殺し、智ある者は智なき者を殺し、
業
(
げふ
)
ある者は業なき者を殺し、世は陰晴常ならず
最後の勝利者は誰ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
敢て兵甲を以て天下に
傲
(
ほこ
)
らず、而も諸強国に
対峙
(
たいぢ
)
して遜色ある事なし。
想断々(2)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
傲
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“傲”を含む語句
傲慢
驕傲
傲然
倨傲
傲語
傲岸不遜
傲骨
傲遊
傲岸
傲慢不遜
尊傲
傲岸不屈
虚傲
傲慢無礼
我意傲慢
孫叔傲
稍傲
孤傲
尊大倨傲
思傲
...