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余生
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よせい
ふりがな文庫
“
余生
(
よせい
)” の例文
が、ただ一つ御耳に入れて置きたいのは、当日限り私は狂人と云う名前を負わされて、憐むべき
余生
(
よせい
)
を送らなければならなくなった事でございます。
疑惑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
(
わたくし
)
はそこで
忠実
(
ちゅうじつ
)
な
家来
(
けらい
)
や
腰元
(
こしもと
)
を
相手
(
あいて
)
に
余生
(
よせい
)
を
送
(
おく
)
り、そしてそこでさびしくこの
世
(
よ
)
の
気息
(
いき
)
を
引
(
ひ
)
き
取
(
と
)
ったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その
渦
(
うず
)
の中からのがれたい。たとえこの荒れた島はいかにさびしくとも、ここで静かに
余生
(
よせい
)
を送りましょう。私が朝夕心をつくしてご奉公申し上げますから。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
桜島の生活は、既に
余生
(
よせい
)
に過ぎぬ。自然に手に力が入り、揃えた毛布を乱暴に積み重ねると、私は服を着け、洞窟を出て行った。午後の烈しい光線が、したたかに瞼に
滲
(
し
)
みわたった。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
我事
(
わがこと
)
すでに
了
(
おわ
)
れりとし主家の結末と共に
進退
(
しんたい
)
を決し、たとい身に
墨染
(
すみぞめ
)
の
衣
(
ころも
)
を
纒
(
まと
)
わざるも心は全く
浮世
(
うきよ
)
の
栄辱
(
えいじょく
)
を
外
(
ほか
)
にして
片山里
(
かたやまざと
)
に
引籠
(
ひきこも
)
り静に
余生
(
よせい
)
を送るの
決断
(
けつだん
)
に出でたらば、世間においても真実
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
お
国
(
くに
)
のために
余生
(
よせい
)
を
捧
(
ささ
)
げることにしたのです。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
良人
(
おっと
)
もなければ、
家
(
いえ
)
もなく、
又
(
また
)
跡
(
あと
)
をつぐべき
子供
(
こども
)
とてもない、よくよくの
独
(
ひと
)
り
身
(
み
)
、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
鎌倉
(
かまくら
)
へ
戻
(
もど
)
って、
心静
(
こころしず
)
かに
余生
(
よせい
)
を
送
(
おく
)
るのがよいと
思
(
おも
)
うが……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そして、そこで、
余生
(
よせい
)
を
送
(
おく
)
ったのであります。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“余生”の意味
《名詞》
余 生(よせい)
自分の残りの人生を謙遜して言う言葉。
(出典:Wiktionary)
余
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“余”で始まる語句
余
余所
余程
余裕
余燼
余韻
余計
余波
余所行
余所目