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仕上
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しあげ
ふりがな文庫
“
仕上
(
しあげ
)” の例文
「
細工
(
さいく
)
は
流々
(
りゅうりゅう
)
、
仕上
(
しあげ
)
を
御覧
(
ごらん
)
」というが、
物件
(
ぶっけん
)
ならば、できた仕事で用にたつが、人間はそうはいかぬ。
細工
(
さいく
)
する間の心持ちが
大切
(
たいせつ
)
である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
其代り
筆
(
ふで
)
が
些
(
ちつ
)
とも滞つてゐない。殆んど一気
呵成
(
かせい
)
に
仕上
(
しあげ
)
た趣がある。
絵
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
の
下
(
した
)
に鉛筆の輪廓が
明
(
あき
)
らかに
透
(
す
)
いて見えるのでも、洒落な
画
(
ぐわ
)
風がわかる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕の
木彫
(
もくちょう
)
だって難関は有る。せっかくだんだんと
彫上
(
ほりあ
)
げて行って、も少しで
仕上
(
しあげ
)
になるという時、木の事だから
木理
(
もくめ
)
がある、その木理のところへ
小刀
(
こがたな
)
の力が加わる。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
イヤサ何も彼も己に
任
(
まか
)
せて一
所
(
しよ
)
に來い
細工
(
さいく
)
は
流々
(
りう/\
)
仕上
(
しあげ
)
を見やれサア/\早く支度してと云にお節も一
生懸命
(
しやうけんめい
)
村役人へ
預
(
あづけ
)
の身なれど跡は野となれ山坂を足に任せて走り行相良の城下を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
復
(
また
)
爽
(
さわや
)
かな
初夏
(
しよか
)
が
來
(
き
)
て
百姓
(
ひやくしやう
)
は
忙
(
せは
)
しくなつた。おつぎは
死
(
し
)
んだお
品
(
しな
)
が
地機
(
ぢばた
)
に
掛
(
か
)
けたのだといふ
辨慶縞
(
べんけいじま
)
の
單衣
(
ひとへ
)
を
着
(
き
)
て
出
(
で
)
るやうに
成
(
な
)
つた。
針
(
はり
)
を
持
(
も
)
つやうに
成
(
な
)
つた
時
(
とき
)
おつぎは
此
(
これ
)
も
自分
(
じぶん
)
の
手
(
て
)
で
仕上
(
しあげ
)
たのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
伸太郎 これをどうしても今日中に
仕上
(
しあげ
)
たいと思ったものだから。
女の一生
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
それでとても外国では私の事業を
仕上
(
しあげ
)
る訳に行かない、とにかくできるだけ材料を纏めて、本国へ立ち帰った後、立派に始末をつけようという気になりました。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「心配する事があるもんですか。細工はりゅうりゅう
仕上
(
しあげ
)
を
御覧
(
ごろ
)
うじろって云うじゃありませんか」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
三四郎は画の
道
(
みち
)
に
暗
(
くら
)
いから、あんな
大
(
おほ
)
きな
額
(
がく
)
が、
何
(
ど
)
の位な速度で
仕上
(
しあげ
)
られるものか、殆んど想像の
外
(
ほか
)
にあつたが、美禰子から注意されて見ると、余り早く
出来過
(
できす
)
ぎてゐる様に思はれる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“仕上”で始まる語句
仕上げ
仕上入倉簿