人一倍ひといちばい)” の例文
ところが、一夜いちやあけて、ひるつてもかへらない。不斷ふだんそんなしだらでないいはさんだけに、女房にようばう人一倍ひといちばい心配しんぱいした。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
このをとこ正直せうじきだから、猛狒ゴリラ退治たいぢ手柄話てがらばなし勿論もちろん自分じぶん大失策おほしくじりをも、人一倍ひといちばい大聲おほごゑでやツて退けた。
……案内者あんないしややとはれるものが、なにらないまへ道案内みちあんないたとふもなにかのえんおもふ。人一倍ひといちばい精出せいだしてさがさうからしづかにやすめ、と頼母たのもしくつて、すぐにまた下階したりた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はい、あに病氣びやうきは、わたくしが子ープルスにかへつてから、三月みつきほどすぎて、名殘なごりなく全快ぜんくわいして、いま人一倍ひといちばい健全すこやかに、英國エイこくから新造軍艦しんざうぐんかん廻航中くわいかうちうこの」につてこと貴方あなた御覽ごらんとうりです。