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人一倍
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ひといちばい
處が、
一夜あけて、
晝に
成つても
歸らない。
不斷そんなしだらでない
岩さんだけに、
女房は
人一倍心配し
出した。
……
案内者に
雇はれるものが、
何も
知らない
前に
道案内を
為たと
言ふも
何かの
縁と
思ふ。
人一倍精出して
捜さうから
静かに
休め、と
頼母しく
言つて、すぐに
又下階へ
下りた。
はい、
兄の
病氣は、
妾が子ープルスに
歸つてから、
三月程※て、
名殘なく
全快して、
今は
人一倍に
健全に、
英國から
新造軍艦の
廻航中、
此「
日の
出」に
乘つて
居る
事は
貴方も
御覽の
通りです。