“わうこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
往古66.7%
枉顧33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おろして居られしゆゑ忠右衞門大聲たいせいにて當所たうしよ往古わうこより殺生禁斷せつしやうきんだんの場所なれば殺生せつしやうする者あれば搦捕からめとるなりと呼はるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それから三千ねんぜん往古わうこかんがへながら、しんくと、不平ふへい煩悶はんもん何等なんら小感情せうかんじやううかぶなく、われ太古たいこたみなるなからんやとうたがはれるほどに、やすらけきゆめるのである。
諫皷かんここけふかうしてとりおどろかずと申あへりいまもつぱら江戸えど大傳馬町おほでんまちやうより山王御祭禮さんわうごさいれいつゞみつくりもの出し祭禮の第一番に朝鮮てうせん馬場ばばにおいて上覽しやうらん是あるなり往古わうこ常憲院じやうけんゐんさま御代までは南傳馬町のさるのへいを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さて徳太郎君は和歌山わかやま城下じやうかは申すにおよば近在きんざいなる山谷さんこく原野げんやへだてなく駈廻かけめぐりて殺生せつしやう高野かうや根來等ねごろとう靈山れいざんのちには伊勢いせ神領しんりやうまであらさるゝゆゑ百姓共迷惑めいわくに思ひしが詮方せんかたなく其儘そのまゝ捨置すておきけりこゝに勢州阿漕あこぎうらといふは往古わうこより殺生禁斷せつしやうきんだんの場なるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたくしは此方こなたより訪ふべき人に訪はれたのであるから、先づ其枉顧わうこの好意を謝した。そして京水との親属関係を問うた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)