“やきつく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燒盡25.0%
焚尽25.0%
焼尽25.0%
燃尽25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ自分じぶんにはつたときは、ふるすゝだらけの疎末そまつ建築けんちく燒盡やきつくして主要しゆえう木材もくざいわづかほのほいてつてる。執念しふね木材もくざい心部しんぶんでる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
唐鍬たうぐは刄先はさき卯平うへいあたまちかむしろの一たんかすつてふかつちつた。かれはそれから燒盡やきつくして一ぱいおきになつた自分じぶんうちちかつた。かれおそろしい熱度ねつどかんじて少時しばし躊躇ちうちよしてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
貫一はこの五年間の家族をめての一人も余さず、家倉と共に焚尽やきつくされて一夜の中にはかなくなりをはれるに会ひては、おのれが懐裡ふところの物の故無ゆゑなく消失せにけんやうにも頼み難く覚えて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
らいてうさま、あなたのお健康からだは、都門ともんを離れたお住居すまいを、よぎなくしたでございましょうが、激しい御理想に対してその欲求おのぞみが、時折何ものも焼尽やきつくす火のように燃え上るおりがございましょう。
平塚明子(らいてう) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
私はその網の燃え上る火を見まして「法界の衆生しゅじょう、他の生命を愛する菩提心ぼだいしんを起し殺生的悪具をことごとく燃尽やきつくすに至らんことをこいねがう」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)