燒盡やきつく)” の例文
新字:焼尽
かれ自分じぶんにはつたときは、ふるすゝだらけの疎末そまつ建築けんちく燒盡やきつくして主要しゆえう木材もくざいわづかほのほいてつてる。執念しふね木材もくざい心部しんぶんでる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
唐鍬たうぐは刄先はさき卯平うへいあたまちかむしろの一たんかすつてふかつちつた。かれはそれから燒盡やきつくして一ぱいおきになつた自分じぶんうちちかつた。かれおそろしい熱度ねつどかんじて少時しばし躊躇ちうちよしてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)