“こりよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
顧慮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれほとん脚力きやくりよくおよかぎはしつた。かれはおつぎがうしろつゞかぬことを顧慮こりよするいとまもなかつた。かれ主人しゆじんおもつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
尊敬そんけいはどの種類しゆるゐひとにもあるが、たんおな對象たいしやう尊敬そんけいする場合ばあひ顧慮こりよしてつてると、みちもとめるひとならおくれてゐるものがすゝんでゐるものを尊敬そんけいすることになり、こゝに中間人物ちゆうかんじんぶつなら
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ついでにしるしてくことは、火災かさいがた場合ばあひ顧慮こりよしての心得こゝろえである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
卯平うへいかすかな呼吸いき段々だん/\恢復くわいふくしてる。勘次かんじはどん/\と落葉おちば麁朶そだいた。かれときゆきはやし燃料ねんれうさがすことの困難こんなんなことを顧慮こりよするいとまさへたなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)