“きうれき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
舊暦75.0%
旧暦25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火(ひ)の雲(くも)をかくした櫻(さくら)の樹立(こだち)も、黒塀(くろべい)も暗(くら)く成(な)つた。舊暦(きうれき)七月(ぐわつ)二十一日(にち)ばかりの宵闇(よひやみ)に、覺束(おぼつか)ない提灯(ちやうちん)の灯(ひ)一(ひと)つ二(ふた)つ、婦(をんな)たちは落人(おちうど)が夜鷹蕎麥(よたかそば)の荷(に)に踞(かゞ)んだ形(かたち)で、溝端(どぶばた)で、のどに支(つか)へる茶漬(ちやづけ)を流(なが)した。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
勘次(かんじ)の目(め)には卯平(うへい)が能(よ)く村落(むら)の店(みせ)に行(ゆ)くのは贅澤(ぜいたく)な老人(としより)である樣(やう)に僻(ひが)んで見(み)える廉(かど)もあつた。只(たゞ)さうして居(ゐ)る間(うち)に舊暦(きうれき)の年末(ねんまつ)が近(ちか)づいて何處(どこ)の家(うち)でも小麥(こむぎ)や蕎麥(そば)の粉(こ)を挽(ひ)いた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
長吉(ちやうきち)は其(そ)の時長命寺辺(ちやうめいじへん)の堤(つゝみ)の上の木立(こだち)から、他分(たぶん)旧暦(きうれき)七月の満月であらう、赤味(あかみ)を帯びた大きな月の昇りかけて居(ゐ)るのを認めた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)