“かさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
笠間54.5%
母御9.1%
嵩増9.1%
嵩間9.1%
母人9.1%
母樣9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石焼の方は、肥前(ひぜん)の影響多く、後者は相馬(そうま)笠間(かさま)の系統だという。この土焼の方は主として雑器であるから格が一段と下るものと見做(みな)されている。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「さあ、病気が病気じゃから、よく行けばええがの、武どん——医師(おいしゃ)の話じゃったが、浪どんの母御(かさま)も、やっぱい肺病で亡(な)くなッてじゃないかの?」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
みいな母御(かさま)のがうつッたのじゃ。まだこんな話が幾つもあいます。そいでわたしはの、武どん、この病気ばかいは油断がならん、油断をすれば大事じゃと思うッがの
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
翌日(よくじつ)、雨(あめ)の晴間(はれま)を海(うみ)に行(ゆ)く、箱根(はこね)のあなたに、砂道(すなみち)を横切(よこぎ)りて、用水(ようすゐ)のちよろ/\と蟹(かに)の渡(わた)る處(ところ)あり。雨(あめ)に嵩増(かさま)し流(なが)れたるを、平家(へいけ)の落人(おちうど)悽(すさま)じき瀑(たき)と錯(あやま)りけるなり。因(よ)りて名(な)づく、又(また)夜雨(よさめ)の瀧(たき)。
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
巻野家はひたちのくに嵩間(かさま)領で八万三千石だった。菊千代は二十歳の年、そのうちから八千石分封して貰った。
菊千代抄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
孫(まご)の顔(かほ)を見玉はゞさぞかしよろこび給ふらん。さればに候、父翁(とつさま)はいつぞや来(きた)られしが母人(かさま)はいまだ赤子(ねんね)を見給はざるゆゑことさらの喜悦(よろこび)ならん。遅(おそく)ならば一宿(とまり)てもよからんか、郎(おまへ)も宿(とまり)給へ。
おつ母樣(かさま)の不機嫌になつたのにも、程なく馴れて、格別萎(しを)れた樣子もなく、相變らず小さい爭鬪と小さい和睦との刻々に交代する、賑やかな生活を續けてゐる。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)