“母御(かさま)” の例文
「さあ、病気が病気じゃから、よく行けばええがの、武どん——医師(おいしゃ)の話じゃったが、浪どんの母御(かさま)も、やっぱい肺病で亡(な)くなッてじゃないかの?」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
みいな母御(かさま)のがうつッたのじゃ。まだこんな話が幾つもあいます。そいでわたしはの、武どん、この病気ばかいは油断がならん、油断をすれば大事じゃと思うッがの
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
卿(おまえ)も知っとるはずじゃが、あの知事の東郷(とうごう)、な、卿(おまえ)がよくけんかをしたあの児(こ)の母御(かさま)な、どうかい、あの母(ひと)が肺病で死んでの、一昨年(おととし)の四月じゃったが、その年の暮れに、どうかい
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)