“いちよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イチヨウ
語句割合
一葉50.0%
一様35.0%
一樣5.0%
銀杏2.5%
一揚2.5%
一腰2.5%
一陽2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「課長どの、こういう方がお目にかかりたいと仰有おっしゃいますが」と部下の一人が、一葉いちようの名刺を持って来た。とりあげてみると
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そでには白の先へ幅三寸ぐらいの赤い絹が縫足ぬいたしてあった。彼らはみな白のくくばかま穿いていた。そうして一様いちよう胡坐あぐらをかいた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
外部がいぶからの影響えいきようもあるので、一樣いちようではありませんが、それ/″\のは、おのおの一定いつてい年月ねんげつあひだ生育せいいくするもので、普通ふつうでも二三百年にさんびやくねんから五六百年ごろつぴやくねんぐらゐきてゐるものがおほ
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
涙ぐみてたたずむ時、ふと見る銀杏いちようの木のくらき夜の空に、おおいなるまるき影して茂れる下に、女の後姿うしろすがたありてわがまなこさえぎりたり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さくひたる井戸ひとつ、銀杏いちようりたる樹あり、そがうしろに人の家の土塀どべいあり。こなたは裏木戸のあき地にて、むかひに小さき稲荷いなりの堂あり。石の鳥居とりいあり。木の鳥居あり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
捨身しゃしん菩薩がもとの鳥の形に身をなして、空をお飛びになるときは、一揚いちようというて、一はばたきに、六千由旬ゆじゅんを行きなさる。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
たのむはただこの一腰いちよう
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一陽いちようかさね正月はやり来て 清風せいふう
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)