“ユニーク”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
単義的30.0%
獨特20.0%
無比20.0%
独特10.0%
一様10.0%
単一10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて従来の科学の立場より考えて、すべての主要原因が与えられたりと仮定すれば結果は常に単義的ユニークに確定すべきか。これはやや注意深き考慮を要する問題なり。
自然現象の予報 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
余は彼の獨特ユニークなのに敬服しながら、そのあまりに精細過ぎて、話の筋を往々にして殺して仕舞ふ失敗を歎じた位、彼は精緻な自然の觀察者である。
「土」に就て (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いろいろ形の変った桶や皿や笊を見る丈でも面白かったが、それが鮮かな色の、奇妙な形をした、多種の生魚で充ちているのだから、この陳列はまさに無比ユニークであった。
余は彼の独特ユニークなのに敬服しながら、そのあまりに精細過ぎて、話の筋を往々にして殺して仕舞しまう失敗を歎じた位、彼は精緻せいちな自然の観察者である。
だから何処どこう出て来ても必ず独特ユニークである。其独特ユニークな点を、普通の作家の手に成った自然の描写の平凡なのに比べて、余は誰も及ばないというのである。
その反対にドラフツでは、動きが一様ユニークで変化が少なく、しくじる率も少ないし、わりあいに注意力も働かされずにすむので、利益はすべて、どちらかの優れて明敏なほうが得ることになる。
もっとも後になって、結晶形を単一ユニーク的に決める条件が見付かれば、こういう仕事は馬鹿を見るわけであるが、一度くらいはそういう馬鹿を見たいものである。
低温室だより (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)