“どくとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
独得33.3%
獨特33.3%
独特16.7%
獨得16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長崎遊学中の逸事鄙事多能ひじたのうは私の独得どくとく、長崎に居るあいだは山本先生の家に食客生しょっかくせいり、無暗むやみに勉強して蘭学もようやく方角の分るようになるその片手に、有らん限り先生の家事を勤めて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
記憶きおく辿たどれば、久保田さんのはわたしも二三一緒に行つた事のある、あさ草の十二かいしよの球突塲つきば背景はいけいにしたもので、そこに久保田さん獨特どくとく義理ぎりぜう世界せかいを扱つてあつたやうにおもふ。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
校庭に出ると、今日はじめて親の手をはなれ、ひとりで学校へきた気負きおいと一種の不安をみせて、一年生のかたまりだけは、独特どくとくな、無言のざわめきをみせている。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
〔譯〕獨得どくとくけんわたくしに似る、人其の驟至しうしおどろく。平凡へいぼんは公に似る、世其の狃聞ぢうぶんに安んず。凡そ人の言をくは、宜しく虚懷きよくわいにして之をむかふべし。狃聞ぢうぶん苟安こうあんすることなくんば可なり。