“無比”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むひ50.0%
ユニーク50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
モーツァルトの音楽はきわめてヨーロッパ的であり、同時に、古典音楽の最後の人らしい、絢爛けんらん無比むひなものである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
大大名のお姫様が、外出の場合に使用するような、善美をきわめた女駕籠であって、塗りは総体に漆黒しっこくで、要所要所に金銀の蒔絵まきえが、無比むひの精巧をもってちりばめられてある。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
実際無比ユニークだ。犯人の智的創造たるや、実に驚くべきものなんだ。この書簡箋は、とうに一年もまえ、現在のものに変えられたというのだからね。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
いろいろ形の変った桶や皿や笊を見る丈でも面白かったが、それが鮮かな色の、奇妙な形をした、多種の生魚で充ちているのだから、この陳列はまさに無比ユニークであった。