“あんばい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塩梅67.8%
鹽梅11.3%
按排8.0%
按配6.6%
案排3.0%
案配2.5%
安配0.3%
案梅0.3%
病気0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姫はもうすっかり気を落してしまって、とてもこんな塩梅あんばいでは一生涯面白い珍らしい話を聞く事は出来ないであろう。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
政府がいうところの、足りないところは工夫くふう塩梅あんばいして腹を満たせの妙案を遵奉して、その日に処している始末だ。
食べもの (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
——頬邊ほつぺたは、鹽梅あんばいかすつたばかりなんですけれども、ぴしり/\ひどいのがましたよ。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「どこかのお國では、そんな鹽梅あんばいに話してゐるのでございますかね?」老女は編む手を休めて、仰ぎながら訊ねた。
……いい按排あんばいにそれの遠吠えは今日は案外短くて済んだと思つた犬は、今度は二疋で、くんくんと鼻を鳴らし出して居た。
紫でちょっと切れた図面が、二三寸の間隔をとって、振り返る男のたいのこなし具合で、うまい按排あんばいにつながれている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蝶子の姿を見ると柳吉は「どや、ええ按配あんばいに煮えて来よったやろ」長い竹箸たけばしで鍋の中をき廻しながら言うた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「なにさ、そのほうは残念ながら、まだ手懸りはねえんだが、いい按配あんばいに、弦之丞様の居所がやっと分った」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しかし今日は好い案排あんばいに暖かいね。母上おっかさんでも今日は大丈夫だろう」と両手を伸して大欠伸おおあくびをして
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
何だか同じ路を往ったり来たりするような案排あんばいで、あんまり、もどかしものだから、壁へ頭をぶつけて割っちまいたくなった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そりゃ好い案配あんばいだ。亭主が自分でクッキングをやるんだから、ほかよりゃ少しはましかも知れない」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そんなとき両者を比較して多少の興を覚えるように案配あんばいしたわけである、などと、これではまるで大道の薬売りの口上にまさる露骨な広告だ。
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)
二十五六戸の農家が、雑木ぞうきの森の中にほどよく安配あんばいされて、いかにもつつましげな静かな小村こむらである。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
可愛がって頂だきゃ可い気になりゃアがってどうだろうあの図々ずうずうしい案梅あんばいは」とお徳の先刻さっきの言葉を思い出し、「大変な木戸でしょうだって
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
これから本題に入るのだ。とにかく浪子さんが病気あんばいが悪い、というンで、まあ離縁になるのだ。いいや、まだ先方に談判はせん、浪子さんも知らんそうじゃが、とにかく近いうちにそうなりそうなのだ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)