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黒鹿毛
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くろかげ
ふりがな文庫
“
黒鹿毛
(
くろかげ
)” の例文
龍太郎は、
黒鹿毛
(
くろかげ
)
にまたがって、
鞍壺
(
くらつぼ
)
のわきへ、梅雪をひッつるし、
一鞭
(
ひとむち
)
くれて走りだすと、山県蔦之助も、
遅
(
おく
)
れじものと、つづいていく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「下りてご覧になりますか。」
黒鹿毛
(
くろかげ
)
に乗っている青年は、後から声をかけた。夫人はかむりを振った。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
大坪流の古高新兵衛は
逞
(
たくま
)
しい
黒鹿毛
(
くろかげ
)
、八条流の黒住団七は
連銭葦毛
(
れんせんあしげ
)
、上田流の兵藤十兵衛は
剽悍
(
ひょうかん
)
な三
歳
(
さい
)
栗毛
(
くりげ
)
、最後に荒木流の江田島勘介は、ひと際逞しい
鼻白鹿毛
(
はなじろかげ
)
に打跨りつつ
旗本退屈男:03 第三話 後の旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
白栗毛
(
しろくりげ
)
と
黒鹿毛
(
くろかげ
)
の見事な馬を
曳
(
ひ
)
いて来させたりして
披露
(
ひろう
)
をした。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
黒鹿毛
(
くろかげ
)
の
鞍
(
くら
)
つぼへ踏み
跨
(
またが
)
った自分の胴脇へ、遠目にも派手やかな古代紫の
太紐
(
ふとひも
)
で、八雲のからだを
確乎
(
しっか
)
とくくりつけていた。
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
彼がこの号令を発したときは、彼自身も、一頭の
黒鹿毛
(
くろかげ
)
にまたがっていた。そして弥四郎の手から受け取った
長柄
(
ながえ
)
を持つと
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
急に
調
(
ととの
)
えた
黒鹿毛
(
くろかげ
)
の鞍も古びて
佗
(
わび
)
しげな背にゆられながら、
蹴上
(
けあげ
)
までかかると、思い出したように、彼は
手綱
(
たづな
)
をとめて
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仮屋
(
かりや
)
の
幕
(
まく
)
をしぼって、陣をでた木隠龍太郎は、みずから「
項羽
(
こうう
)
」と名づけた
黒鹿毛
(
くろかげ
)
の
駿馬
(
しゅんめ
)
にまたがり、雨ヶ岳の
山麓
(
さんろく
)
から
真
(
ま
)
一
文字
(
もんじ
)
に北へむかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、
怯
(
ひる
)
み騒ぐらしい動揺はなく、
宗像
(
むなかた
)
の大宮司も、一族百余人を、
加担人
(
かとうど
)
に提供し、また、秘蔵の
黒鹿毛
(
くろかげ
)
の駒を
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この一頭は、勢州峰の城攻めの際、彼が、敵の鉄砲頭近江新七を討った功で、秀吉から賞に貰った
黒鹿毛
(
くろかげ
)
だった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
怨敵
(
おんてき
)
梅雪が道なきしげみへ
逃
(
に
)
げこんだと見るや、ヒラリと
黒鹿毛
(
くろかげ
)
を乗りすてて
右手
(
めて
)
なる
戒刀
(
かいとう
)
を引ッさげたまま
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして往来へ出た正成の姿が、
黒鹿毛
(
くろかげ
)
の狂いを乗りしずめて、
鞭
(
むち
)
を小手に持ち直したときだ。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのすがたにぶんと風を生じたかと思うと、
漆艶
(
うるしつや
)
の
黒鹿毛
(
くろかげ
)
と、陽にきらめく
偃月
(
えんげつ
)
の青龍刀は
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、彼の駒を、恐ろしい脚速で、鮮やかに追い抜いて行った一頭の
黒鹿毛
(
くろかげ
)
があった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、見事な鞍をおいた
黒鹿毛
(
くろかげ
)
を一頭曳いて、二人の兵が訪ねてきた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“黒鹿毛”の解説
黒鹿毛(くろかげ、en: Dark bay、la: Umbrinus、zh: 深棗色)は、馬の毛色のひとつ。黒味がかった赤褐色の毛色である。青鹿毛との区別は比較的難しく、区別しない言語も多い。
(出典:Wikipedia)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
鹿
常用漢字
小4
部首:⿅
11画
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴