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黄金
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かね
ふりがな文庫
“
黄金
(
かね
)” の例文
その
危
(
あやふき
)
を
蹈
(
ふん
)
で熊を捕は
僅
(
わづか
)
の
黄金
(
かね
)
の
為
(
ため
)
也。
金慾
(
きんよく
)
の人を
過
(
あやまつ
)
事
色慾
(
しきよく
)
よりも
甚
(
はなはだ
)
し。されば
黄金
(
わうごん
)
は
道
(
みち
)
を以て
得
(
う
)
べし、不道をもつて
得
(
う
)
べからず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
芸妓買
(
げいしやがひ
)
はなさる、昨年あたりは
慥
(
たし
)
か妾を
囲
(
かこ
)
つてあると云ふ
噂
(
うはさ
)
さへ高かつた程です、
只
(
た
)
だ当時
黄金
(
かね
)
がおありなさると云ふばかりで、
彼様
(
あんな
)
汚
(
けが
)
れた男に
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
有難え頂戴と、北叟笑いをしているところへ、割いた口から今度は娘っ子が転がり込んで来た!
黄金
(
かね
)
に女、盆歳暮一緒! この夏ア景気がいいぞ!
鸚鵡蔵代首伝説
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
これまでは、夜道ばかりじゃねえ、まっぴる間でも、外をあるいていて、屋敷、やかたが目につくと、すぐに
黄金
(
かね
)
の匂いが鼻に来て仕方がなかったものだ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
バサウリュークは
犂
(
すき
)
を渡しながら、『あすこを掘るのぢや、ペトゥロー、あすこにやあな、お主やコールジュが夢にも見たことのないやうな
黄金
(
かね
)
がたんまり埋まつてをるのぢや。』
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
云え。なんだ平家が。なんだ侍が。世の中は弓矢ばかりで廻っちゃいないぞ。
黄金
(
かね
)
の力はだれが廻しているんだと思う。——行くなっ、ここの一軒ぐらい。——いや京都中の
妓
(
おんな
)
ぐらい、おれが子指の端でもみんな養ってみせてやる
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
黄金
(
かね
)
の世の中ですか」
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
僕は篠田先生の為めなら死んでも構はんて言ふんです、——教会も
最早
(
もう
)
駄目です、神様の代りに、
黄金
(
かね
)
を拝むんですから
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「世間の黄金を手に入れるため?」「ハイ、江戸中の
黄金
(
こがね
)
をね。ナニ江戸だけじゃ事が小せえ。日本中の
黄金
(
かね
)
を掻き集めたいんで」「鼓が何んの用に立つな?」
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
『駄目なこつちやよ、お主が人間の血を手に入れるまでは、その
黄金
(
かね
)
を見る訳にはいかんのぢや!』さう言つて
妖女
(
ウェーヂマ
)
は、彼の前へ白い
敷布
(
シーツ
)
にくるまれた六つぐらゐの子供をつれて来て
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
冗談
仰言
(
おっしゃ
)
っちゃいけません。泥棒に、慈悲、善根なんてものが、ある筈がありますものか。ただ、片一方にゃあ、
黄金
(
かね
)
や、宝物が山程あって、片一方じゃ、あすの朝の、一握りの
塩噌
(
えんそ
)
にも困っている。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「
隆
(
りゅう
)
さん。何だね、この
黄金
(
かね
)
は」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それが官位の棒で押へられ、
黄金
(
かね
)
の
鎖
(
くさり
)
に
縛
(
しば
)
られて、恐ろしい一夜を過ごした後は、泣いてもワメいても
最早
(
もう
)
取り返へしは付かず、
女性
(
をんな
)
の
霊魂
(
たましひ
)
を引ツ裂れた
自暴女
(
あばずれもの
)
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
福岡の城主五十二万石、松平美濃守のお邸は霞ヶ関の高台にあったが、勾坂甚内は徒党を率い、
新玉
(
あらたま
)
の年の
寿
(
ことぶき
)
に酔い痴れている隙を窺い、金蔵を破って
黄金
(
かね
)
を持ち出した。
三甚内
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
煙草
(
たばこ
)
ばかり吹かしている
洪牙利
(
ハンガリー
)
人や、顔色の黒いヌビヤ人や、
身長
(
せい
)
の高くない日本人や、喧嘩早い
墨西哥
(
メキシコ
)
の商人などが、
黄金
(
かね
)
の威力に圧迫され、
血眼
(
ちまなこ
)
になって歩いている。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その時、襖がそっと開いて、そこからドサリとこっちの室へ、
黄金
(
かね
)
の包みが落ちて来た。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
黄金
(
かね
)
をくれようと苦心しても、聖者は決して取らなかった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“黄金”の意味
《名詞》
(おうごん)金。
(おうごん)金銭。
(おうごん)貴重で価値の高いもの。
こがね 参照。
(出典:Wiktionary)
黄
常用漢字
小2
部首:⿈
11画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“黄金”で始まる語句
黄金色
黄金虫
黄金鎖
黄金蛇
黄金丸
黄金作
黄金水
黄金覆盆子
黄金板
黄金造