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鷺娘
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さぎむすめ
ふりがな文庫
“
鷺娘
(
さぎむすめ
)” の例文
着いてみると、医学博士のお嬢さんはもう舞台で、「
鷺娘
(
さぎむすめ
)
」を踊っている。満員の客席の間を、足音を忍ばせて、座席に着いた。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
鷺娘
(
さぎむすめ
)
がむやみに踊ったり、それから吉原
仲
(
なか
)
の
町
(
ちょう
)
へ男性、中性、女性の三性が出て来て
各々
(
おのおの
)
特色を発揮する運動をやったりするのはいいですね。
虚子君へ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
暗やみのだんまりは見馴れているが、雪の中のだんまりは珍らしいというのである。
浄瑠璃
(
じょうるり
)
は「雪月花」で、団十郎の
鷺娘
(
さぎむすめ
)
や
保名
(
やすな
)
も好評であった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
白壁町
(
しろかべちょう
)
の
春信
(
はるのぶ
)
の
住居
(
すまい
)
では、
今
(
いま
)
しも
春信
(
はるのぶ
)
が
彫師
(
ほりし
)
の
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
を
相手
(
あいて
)
に、
今度
(
こんど
)
鶴仙堂
(
かくせんどう
)
から
板
(
いた
)
おろしをする「
鷺娘
(
さぎむすめ
)
」の
下絵
(
したえ
)
を
前
(
まえ
)
にして、
頻
(
しき
)
りに
色合
(
いろあわ
)
せの
相談中
(
そうだんちゅう
)
であったが
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
此所は造型上でも一番手こずる難所である。とにかく清正の
髯
(
ひげ
)
は此所に楽に生え、長兵衛の決意は此所でぐっときまり、
鷺娘
(
さぎむすめ
)
の超現実性も此所からほのぼのと立ちのぼるのである。
九代目団十郎の首
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
▼ もっと見る
ちょうど
此家
(
ここ
)
の裏口、垂を上げると、中から出たのは、先刻の
松坂木綿
(
まつざかもめん
)
らしい粗末な綿入れを着た娘とは似も付かぬ、
縮緬
(
ちりめん
)
の
白無垢
(
しろむく
)
を着て、帯まで白いのを締めた、
鷺娘
(
さぎむすめ
)
のような
銭形平次捕物控:021 雪の精
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
知
(
し
)
らぬ
知
(
し
)
らぬ。わたしが
春信
(
はるのぶ
)
さんをお
訊
(
たず
)
ねしたのは
帯
(
おび
)
や
衣装
(
いしょう
)
のことではない。
今度
(
こんど
)
鶴仙堂
(
かくせんどう
)
から
板
(
いた
)
おろしをしやはるという、
鷺娘
(
さぎむすめ
)
の
絵
(
え
)
のことじゃ。——ええからそこを
退
(
の
)
きなされ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
知
(
し
)
っての
通
(
とお
)
りこの
狂言
(
きょうげん
)
は、三五
郎
(
ろう
)
さんの
頼朝
(
よりとも
)
に、
羽左衛門
(
うざえもん
)
さんの
梶原
(
かじわら
)
、それに
太夫
(
たゆう
)
は
鷺娘
(
さぎむすめ
)
で
出
(
で
)
るという、
豊前
(
ぶぜん
)
さんの
浄瑠璃
(
じょうるり
)
としっくり
合
(
あ
)
った、
今度
(
こんど
)
の
芝居
(
しばい
)
の
呼
(
よ
)
び
物
(
もの
)
だろうじゃねえか。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
“鷺娘”の解説
『鷺娘』(さぎむすめ)とは、歌舞伎および日本舞踊の演目のひとつ。鳥である鷺が、娘に姿を変じて踊るというもの。
(出典:Wikipedia)
鷺
漢検準1級
部首:⿃
24画
娘
常用漢字
中学
部首:⼥
10画
“鷺”で始まる語句
鷺
鷺草
鷺山
鷺栖
鷺脚
鷺江
鷺流
鷺坂
鷺組
鷺坂靱負