“鷺坂靱負”の読み方と例文
読み方割合
さぎさかゆきえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下座のほうに、家扶かふ鷺坂靱負さぎさかゆきえがいて、甲斐に挨拶をし、甲斐のために席をはらった。甲斐はそこで診察の終るのを待った。
里見十左衛門と共にはいって来たのは、小野の館の家従で、鷺坂靱負さぎさかゆきえという老人であった。ふじこはすぐに二人の席を設け、かれらに火桶ひおけを持って来た。
「あの処罰は吟味が充分でなかった、小野の館の家老、奥山出雲と鷺坂靱負さぎさかゆきえの告訴を鵜呑うのみにし、かれらの叛意がいかなる仔細しさいによるものか、という事情は不問のまま処罰がおこなわれたのだ」