トップ
>
馬匹
>
ばひつ
ふりがな文庫
“
馬匹
(
ばひつ
)” の例文
馬匹
(
ばひつ
)
の
徴発
(
ちょうはつ
)
が行われた。具足師へ修理に出してある
鎧
(
よろい
)
や物の具を家中の侍はみな催促に争っている。等、等、等、相次ぐ情報なのである。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三十六年には主務なる
又一
(
またいち
)
は一年志願兵となり、其不在中大雪に
馬匹
(
ばひつ
)
の半数を
斃
(
たお
)
したり。三十七年には
相与
(
あいとも
)
に困苦に当るの老妻は死去せり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
娯楽用
馬匹
(
ばひつ
)
または馬車に対する租税は、かかる享楽物を備えている者により、かつ彼らがそれらを備えている程度に正確に比例して、支払われる。
経済学及び課税の諸原理
(新字新仮名)
/
デイヴィッド・リカード
(著)
「或会社の重役の令嬢だよ。背景も橋本さんなんかよりグッと好い勘定だけれど、乗りかけた舟だからね。見す/\北海道の
馬匹
(
ばひつ
)
に渡したくない」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
驢馬
(
ろば
)
のたぐいを多く飼っていて、往来の役人や旅びとの車に故障を生じた場合には、それを
牽
(
ひ
)
く
馬匹
(
ばひつ
)
を
廉
(
やす
)
く売ってやるので、世間でも感心な女だと褒めていた。
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
気象雄健なアルゼリイ種の
馬匹
(
ばひつ
)
が南佐久の奥へ入りましたのは、この時のことで。今日一口に雑種と称えているのは、
専
(
おも
)
にこのアルゼリイ種を指したものです。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
やがて年が改まるとともに、被害の最も甚だしいニジニ・ノヴゴロド県へ出かけ、郡会長をしていた旧友エゴーロフと協力して、難民のため
馬匹
(
ばひつ
)
購入の機関を設けた。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
敵は
靉河
(
あいか
)
右岸に沿い九連城以北に工事を継続しつつあり、二十八日も時々砲撃しつつあり、二十六日
九里島
(
きゅうりとう
)
対岸においてたおれたる敵の
馬匹
(
ばひつ
)
九十五頭、ほかに生馬六頭を得たり——
号外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
あの女であるとすれば——あの女はどうやって隊についてカガヤン渓谷をのぼって来たのであろう。あれは言語に絶する難行軍であった。過労のため兵は倒れ
馬匹
(
ばひつ
)
は足を滑らして落ちた。
日の果て
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
衆およそ三万五千、
馬匹
(
ばひつ
)
千三百、
旌旗
(
せいき
)
天を
蔽
(
おお
)
い、
鼓声
(
こせい
)
地に震う。一藩の政、その利害の及ぶ所小、故に
較
(
ややもす
)
れば改革行われ
易
(
やす
)
し。一天下の政、その利害の及ぶ所大、故に較れば行われ難し。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
すでに、熱帯風土病である
黒死病
(
ペスト
)
のために班員中七名の土人人夫を失い、猛獣のため三名を失い、
馬匹
(
ばひつ
)
は六頭を
斃
(
たお
)
され、残る班員の大多数も
髯
(
ひげ
)
ぼうぼうとして山男のごとく、被服は、汗と
塵
(
ちり
)
令嬢エミーラの日記
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
又一君も
馬匹
(
ばひつ
)
を見がてら阪の上まで送って来た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
馬匹
(
ばひつ
)
一万頭。
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
御領内の
馬匹
(
ばひつ
)
や武具が、敵のほうへ持ち行かれるのをなぜ早速にお取締りにならぬのかと不審に思われるのでござった。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
気象勇健な「アルゼリイ」種の
馬匹
(
ばひつ
)
が南佐久の奥へ入りましたのは、この時のことで。今日一口に雑種と称えているのは、
専
(
おも
)
にこの「アルゼリイ」種を指したものです。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
更に能く凝視するに
馬匹
(
ばひつ
)
をつなぐ「ワク」あるを覚えたり。故に偶然に此れ我牧塲なるかと思いつつ、更に北に向うて進むに、
一
(
いつ
)
の広き湿地あり。馬脚は膝を没するも馬腹に至らず。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
馬匹
(
ばひつ
)
糧米
(
りょうまい
)
など軍需の品々も、できる限り後方よりご援助しますから、河南には少しもご憂慮なく、一路北平の
公孫瓚
(
こうそんさん
)
をご討伐あって万民
安堵
(
あんど
)
のため
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今は
馬匹
(
ばひつ
)
を見ることも少いが、丘陵の起伏した間には、遊び廻っている馬の群も遠く見える。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ほ。……いや
忝
(
かたじ
)
けない。早速の快諾に、申しては失礼だが、利に
敏
(
さと
)
い商人たるお身らが、どうしてそう一言のもとに、多くの
馬匹
(
ばひつ
)
を無料でそれがしへ引渡すといわれたか」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伊那の谷からの通路にあたる
権兵衛
(
ごんべえ
)
街道の方には、馬の振る鈴音に調子を合わせるような
馬子唄
(
まごうた
)
が起こって、米をつけた
馬匹
(
ばひつ
)
の群れがこの木曾街道に続くのも、そういう時だ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私の胸には種々な記憶が浮び
揚
(
あが
)
って来た。ファラリイスの
駒
(
こま
)
三十四頭、
牝馬
(
めうま
)
二百四十頭、
牡馬
(
おうま
)
まで合せて三百余頭の
馬匹
(
ばひつ
)
が列をつくって通過したのも、この原へ通う道だった。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
と、曹操から答えて、
糧米
(
りょうまい
)
、
馬匹
(
ばひつ
)
、そのほか、おびただしい軍需品をととのえて渡した。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
匹
常用漢字
中学
部首:⼖
4画
“馬”で始まる語句
馬鹿
馬
馬鈴薯
馬丁
馬蹄
馬糞
馬子
馬車
馬士
馬酔木