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かしらじ
ふりがな文庫
“
頭字
(
かしらじ
)” の例文
だが、よく見ると、その門に書いてあるのは、甚だ宝蔵院と
紛
(
まぎ
)
らわしい名で「奥蔵院」としてあるのである。
頭字
(
かしらじ
)
が一つ違っている。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「しかし、広い東京には、R・Kという
頭字
(
かしらじ
)
の人間が、無数にいるでしょうから、この持主を探し出すのは容易のことではありませんね」
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「さあ、何か存じません、待合さんかも、それは分りませんが、てんで
私
(
てまえ
)
の方で伺う気はござりませなんで、
頭字
(
かしらじ
)
も覚えませぬよ、はい。」
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蓋には「B.」という
頭字
(
かしらじ
)
が
烙鉄
(
やきがね
)
で烙印してあった。永い間手荒く扱われたためか角は幾分ひしゃげて壊れていた。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
その着物のうち二
枚
(
まい
)
までは、
F
(
エフ
)
・
D
(
デー
)
、すなわちフランシス・ドリスコルの
頭字
(
かしらじ
)
がついていたが、それはおまえをぬすんだ女が切り取ってしまったそうだ。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
僕はフランスの敵たるプロシヤの頭を打ちぬくといふ意味で、その
頭字
(
かしらじ
)
P
(
ペー
)
を射ぬいてみせよう!
風変りな決闘
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
そこを訪れる若い人達は、みんなその水車の柔い、だん/\朽ちてゆく木に、自分の名前の
頭字
(
かしらじ
)
を
彫
(
ほ
)
りつけて行つた。
堰
(
せき
)
は一部分
毀
(
こは
)
されて、清らかな山の流れは、岩の川床を流れ落ちた。
水車のある教会
(旧字旧仮名)
/
オー・ヘンリー
(著)
劣等の八坂神社に合祀して三社の
頭字
(
かしらじ
)
を集めて
八立稲
(
やたていね
)
神社と称せしめたるも、西の王子の氏子承知せず、他大字と絶交し一同社費を納めず、監獄へ入れると脅すも、入れるなら本望なり
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「さあ……手前共では特別にMの字をよく仕入れますが、いくら仕入れましても無くなりますので……Mという
頭字
(
かしらじ
)
の付くお名前の方が余計においでになるからでも御座いましょうか、エヘヘヘ」
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
公証人氏は安ピカの、
頭字
(
かしらじ
)
入のメタルに見入つてゐる
際中
(
さなか
)
。
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
え、ロミオと
萬迭香
(
ローヅメリ
)
とは、
頭字
(
かしらじ
)
が
同
(
おな
)
じかいな?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
また魚とならば、
御子
(
みこ
)
の
頭字
(
かしらじ
)
象
(
かたど
)
りもし
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
Ai
(
アイ
)
(
愛
(
あい
)
)の
頭字
(
かしらじ
)
、片仮名と
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
鑿
(
のみ
)
を眼のそばへ寄せて——「源という字が
片彫
(
かたぼり
)
してあるが、こちらのお職人で、そういう
頭字
(
かしらじ
)
のつく人がおりましょうかね」
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その際に、記帳の都合上、いつも何千というカードを、職工の姓名の
頭字
(
かしらじ
)
で(いろは)順に
仕訳
(
しわけ
)
をする必要があるのです。
算盤が恋を語る話
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
柔肌
(
やわはだ
)
に食い入るばかり、金
金具
(
かなぐ
)
で留めた
天鵝絨
(
びろうど
)
の
腕守
(
うでまもり
)
、内証で神月の
頭字
(
かしらじ
)
一字、神というのが彫ってある。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
また魚とならば、
御子
(
みこ
)
の
頭字
(
かしらじ
)
象
(
かたど
)
りもし
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
その偽物の像の裏に
A
(
ア
)
・
L
(
エル
)
の記号が記してありました。日本人にLの
頭字
(
かしらじ
)
を持った人名はありません。アルセーヌ・ルパンでなくて誰でしょう。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
元服前の小童は、それを呼ぶのに、女子のように、名の
頭字
(
かしらじ
)
に「お」をつけて、市松を
於市
(
おいち
)
とか、虎之助を略して於虎という風によぶのは、その頃の
慣
(
なら
)
わしだった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「私は今までどうしても、この組合せ文字の意味が分らなかったのです」田中が云うのですね「Sは成る程すみ子の
頭字
(
かしらじ
)
かも知れませんが、Iの方は、 ...
モノグラム
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「少年」と「探偵」にあたる英語の
頭字
(
かしらじ
)
BとDとの組み合わせ文字で、百円銀貨ほどの大きさの
鉛
(
なまり
)
のメダルをたくさんこしらえさせ、団員が、めいめい三十枚ずつほど持っている
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
国枝判事はそれとなく気を
惹
(
ひ
)
いた。手紙の差出人のKというのが、幸吉の
頭字
(
かしらじ
)
に一致するし、許婚からの手紙なら、娘が
直様
(
すぐさま
)
その呼出しに応じたのも無理ではないと思われたからだ。
鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
字
常用漢字
小1
部首:⼦
6画
“頭”で始まる語句
頭
頭巾
頭髪
頭脳
頭蓋骨
頭腦
頭上
頭陀袋
頭痛
頭顱