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韓湘
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かんしやう
於茲手を
取りて
泣きぬ。
韓湘慰めて
曰く、
愴むこと
勿れ、
吾知る、
公恙あらず、
且つ
久しからずして
朝廷又公を
用ふと。
韓湘唯々と
畏りて、
爪を
噛むが
如くにして、ぽつ/\と
何か
撮んで
食ふ。
其の
状我が
國に
豌豆豆を
噛るに
似たり。
時や
冬、
小春日の
返り
咲にも
怪し
何處にか
取り
得たる。
昌黎屹と
其の
面を
睨まへてあり。
韓湘拜謝して
曰く、
小姪此の
藝當ござ
候。
因りて
書を
讀まず
又學ばざるにて
候。