旧字:釉藥
素地とか釉薬とか、私はそこに卓越した彼を見ることができぬ。彼の焼物は私たちに、彼が陶工たるよりさらに画工であることを告げてはいまいか。
釉薬はどうか、色は……というふうに、各性質に分けて、そのひとつひとつについてしらべる、これが分析である。
その下の棚に青い釉薬のかかった、極めて粗製らしい壷が二つ三つ塵に埋れてころがっているのを拾い上げて見た。
濃紅な釉薬の下からは驚くべき精緻さで、地に描かれた僧侶の胸像が透きとおって見える。
“釉薬”の意味
“釉薬”の解説
釉薬(ゆうやく、うわぐすり、釉、上薬、en: glaze)は、陶磁器や琺瑯の表面をおおっているガラス質の部分である。陶磁器などを製作する際、粘土などを成形した器の表面に薬品をかけて生成する。粘土や灰などを水に懸濁させた液体が用いられる。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)