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近
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ちけ
ふりがな文庫
“
近
(
ちけ
)” の例文
「——海に
近
(
ちけ
)
えところはこまっけえ砂さ、それが上へのぼるにつれて、
砂利
(
じゃり
)
になり石ころになり、その石ころがもっと大きくなってるもんだ」
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それとは違って亀屋の
暖簾附
(
のれんつき
)
のお龜はね、
此奴
(
こいつ
)
は
一寸
(
ちょっと
)
婀娜
(
あだっ
)
ぽい女で、
此奴
(
こいつ
)
と
私
(
わっち
)
は約束して
年
(
ねん
)
の明けるも
近
(
ちけ
)
えから
此奴
(
こいつ
)
を女房にしようとした処が
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「おおッ、
近
(
ちけ
)
え!」というと、あたりの者たちは、いなごのようにワラワラワラッと駈けて散る。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
、半年の間に、一両
近
(
ちけ
)
え利息を絞られましたぜ。十手や捕縄を
屁
(
へ
)
とも思わない
爺
(
じじ
)
イでしたよ
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
丁度
(
ちょうど
)
二
番目
(
ばんめ
)
の、
所作事
(
しょさごと
)
の
幕
(
まく
)
に
近
(
ちけ
)
え
時分
(
じぶん
)
だと
思
(
おも
)
いねえ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
「——海に
近
(
ちけ
)
えところはこまっけえ砂さ、それが上へのぼるにつれて、
砂利
(
じゃり
)
になり石ころになり、その石ころがもっと大きくなってるもんだ」
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
其様
(
そん
)
な事を云ったって人は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
だ、それも
近
(
ちけ
)
え処ではなし、信州とか何とか五十里も百里もある処へ行くのだ、人間てえものは
明日
(
あす
)
も知れねえ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
田圃はいっこうおもしろくねえな、何かねえか、見るものは……オヤ駕が通ったよ、麦畑を。いやに
近
(
ちけ
)
えと思ったら、すぐこの下の梅ヶ辻か、道理で道理で、よく見える筈だ
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
岩「
何
(
なん
)
だア、
忌
(
いや
)
に理窟を云やアがって、
手前
(
てめえ
)
近
(
ちけ
)
え処じゃアなし、えおう五十里も百里もある処へ行くものを、まったからずって待たずに
居
(
い
)
られるか」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
近
(
ちけ
)
えッ。そぐそこだ!」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの
巨大
(
でっけ
)
え森のある明神さまの、
彼処
(
あすこ
)
に隠れているのかえ、人の
往来
(
おうれえ
)
もねえ
位
(
くれえ
)
の
処
(
とこ
)
だから定めて不自由だんべえ、彼処は
生街道
(
なまかいどう
)
てえので、松戸へ
通
(
つ
)
ン抜けるに余程
近
(
ちけ
)
えから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
權「黙れ、頭巾を深く被りやアがって、大小を差して怪しい奴だ、此のまア
御寝所
(
ごしんじょ
)
近
(
ちけ
)
え奥庭へ這入りやアがって、
殊
(
こと
)
に大切な犬を斬ってしまやアがって、さ
汝
(
われ
)
何故犬を斬った」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
“近”を含む語句
近傍
近所
附近
近辺
近江
間近
近隣
近代
遠近
近付
近郊
近々
近習
端近
付近
最近
近郷
近処
近眼鏡
昵近
...