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えりかざ
ふりがな文庫
“
襟飾
(
えりかざ
)” の例文
テナルディエは
襟飾
(
えりかざ
)
りとしてるぼろ布を
喉仏
(
のどぼとけ
)
の所まで引き上げた。それは真剣になった様子を充分に示す身振りだった。そして言った。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
蝙蝠傘屋
(
こうもりがさや
)
の前にもちょっと立ちどまった。西洋
小間物
(
こまもの
)
を売る店先では、
礼帽
(
シルクハット
)
の
傍
(
わき
)
にかけてあった
襟飾
(
えりかざ
)
りに眼がついた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
エリスは病をつとめて
起
(
た
)
ち、
上襦袢
(
うわじゅばん
)
もきわめて白きを
撰
(
えら
)
び、丁寧にしまいおきし「ゲエロック」という二列ぼたんの服を出して着せ、
襟飾
(
えりかざ
)
りさえ余がために手ずから結びつ。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「まああなたは、
今朝
(
けさ
)
きれいな
襟飾
(
えりかざ
)
りをしていらっしゃるのね。ほんとにおしゃれだこと。いえ、数字でも私は退屈しませんわ。」
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
蝙蝠傘屋
(
かうもりがさや
)
の
前
(
まへ
)
にも
一寸
(
ちよつと
)
立
(
た
)
ち
留
(
ど
)
まつた。
西洋
(
せいやう
)
小間物
(
こまもの
)
を
賣
(
う
)
る
店先
(
みせさき
)
では、
禮帽
(
シルクハツト
)
の
傍
(
わき
)
に
懸
(
か
)
けてあつた
襟飾
(
えりかざ
)
りに
眼
(
め
)
が
付
(
つ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
気取った結び方をした
襟飾
(
えりかざ
)
り、ポケットの中にしのばした
棍棒
(
こんぼう
)
、ボタンの穴にさした一輪の花、そういうのがこの人殺しの
洒落者
(
しゃれもの
)
の姿であった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
鈴木君は頭を
美麗
(
きれい
)
に分けて、英国仕立のトウィードを着て、派手な
襟飾
(
えりかざ
)
りをして、胸に金鎖りさえピカつかせている体裁、どうしても
苦沙弥
(
くしゃみ
)
君の旧友とは思えない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから、マリユスにというよりもむしろその
襟飾
(
えりかざ
)
りにでも口をきいてるように目を下げて、半ば口の中で続けて言った。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
自分
(
じぶん
)
の
毎日
(
まいにち
)
掛
(
か
)
けてゐるのよりも
大變
(
たいへん
)
柄
(
がら
)
が
好
(
よ
)
かつたので、
價
(
ね
)
を
聞
(
き
)
いて
見樣
(
みやう
)
かと
思
(
おも
)
つて、
半分
(
はんぶん
)
店
(
みせ
)
の
中
(
なか
)
へ
這入
(
はい
)
りかけたが、
明日
(
あした
)
から
襟飾
(
えりかざ
)
りなどを
懸
(
か
)
け
替
(
かへ
)
た
所
(
ところ
)
が
下
(
くだ
)
らない
事
(
こと
)
だと
思
(
おも
)
ひ
直
(
なほ
)
すと
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼はまたひどく
煙草
(
たばこ
)
が好きだった。それからことにちょっと手先でレースの
襟飾
(
えりかざ
)
りをちぢらすのに巧みだった。彼はあまり神を信じていなかった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
その次来た時には
御納戸
(
おなんど
)
の結び目に、白い
蝶
(
ちょう
)
を
刺繍
(
ぬいと
)
った
襟飾
(
えりかざ
)
りを、新聞紙にくるんだまま、もし御掛けなさるなら上げましょうと云って置いて行った。それを
安野
(
やすの
)
が私に下さいと云って取って帰った。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
血のかたまりが
襟飾
(
えりかざ
)
りの結び目にたまっていた。シャツは傷口にはいり込み、上衣のラシャはなまなましい肉の大きな切れ目をじかに
擦
(
こす
)
っていた。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
彼らは
襟飾
(
えりかざ
)
りもなく、帽子もかぶらず、息を切らし、雨にぬれ、目を光らし、モルラン河岸からやってきた。ガヴローシュは平気で彼らに加わった。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
ジャン・ヴァルジャンは元どおり
襟飾
(
えりかざ
)
りをつけ上衣を着ていた。壁越しに投げ込まれた帽子も見つけて拾ってきた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
襟飾
(
えりかざ
)
りをつけていない金髪の青年が、各防寨の間を駆け回って命令を伝えていた。剣を抜き青い警官帽をかぶったもひとりの男は、方々に
哨兵
(
しょうへい
)
を出していた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
それをコゼットの
両腋
(
りょうわき
)
の下に身体を痛めないように注意して結わえ、海員たちが
燕結
(
つばめむす
)
びと称する結び方でその
襟飾
(
えりかざ
)
りを綱の一端に結わえ、綱の他の一端を口にくわえ
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
隊の番号がついてる銃を持ってる者が多く、帽子をかぶってる者はごく少なく、
襟飾
(
えりかざ
)
りをしてる者はひとりもなく、たいてい皆腕をまくり、また
槍
(
やり
)
を持ってる者もいた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
そしてまたその様子は!
襟飾
(
えりかざ
)
りも、帽子も、上衣も着ていなさらない。知らない人だったら
魂消
(
たまげ
)
てしまいますよ。まあこの節は聖者たちも何と妙なことをなさることやら。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
襟
常用漢字
中学
部首:⾐
18画
飾
常用漢字
中学
部首:⾷
13画
“襟飾”で始まる語句
襟飾り