“蜉蝣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かげろう42.9%
ふゆう19.0%
かげろふ14.3%
ふいう9.5%
ひおむし4.8%
ふゆ4.8%
ぶゆ4.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『……ああいう人気者は蜉蝣かげろうだね、だからわずかな青春のうちに、巨大な羽ばたきをしようと焦慮あせるんだ——ね』
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
細かい宝石のように輝かせ、その木洩こもかよの空間に、蟆子ぶよ蜉蝣かげろうや蜂が飛んでいたが、それらの昆虫の翅や脚などをも輝かせて
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
蜉蝣かげろう生涯しょうがい永劫えいごうであり国民の歴史も刹那せつなの現象であるとすれば、どうして私はこの活動映画からこんなに強い衝動を感じたのだろう。
春六題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
匏樽ほうそんヲ挙ゲテ以テ相属あひしよくス、蜉蝣ふゆうヲ天地ニ寄ス、びようタル滄海そうかい一粟いちぞく、吾ガ生ノ須臾しゆゆナルヲかなし
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それから某君によりて昆虫の標本を示され、美しい蝶、命短い蜉蝣ふゆうの生活等につき面白い話を聞いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
蜉蝣ふゆうの命、あしたの露、そも果敢はかなしといわば言え、身に比べなば何かあらむ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ありもせば、こは蜉蝣かげろふのかげのかげ。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
産卵を終へた蜉蝣かげろふの羽根を滲ませる
無題 京都:富倉次郎に (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
処暑七月の中の節。土用明けてから十日もたちますると渡良瀬川、朝日出づる頃よりして、何千万と数限なき蜉蝣かげろふが川の真中、幅三間位の処を、列を連ねて真白に飛び登り一時間か半もたちますると、早や流れ下りました。是が毎朝々々十五日位つゞきましたが、只今は少しも飛びませぬ。
政治の破産者・田中正造 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
それから某君によりて昆蟲の標本を示され、美しい蝶、命短い蜉蝣ふいうの生活等につき面白い話を聞いた。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
蜉蝣ふいうの命を持つ人間のわたしが
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「そんなことはいやだ。こちらも氷魚ひおとか蜉蝣ひおむしとかに変わらないはかない人間だからね」
源氏物語:47 橋姫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
さばれいきとし生ける者、何かは命を惜まざる。あしたに生れゆうべに死すてふ、蜉蝣ふゆといふ虫だにも、追へばのがれんとするにあらずや。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
これとても、蜉蝣ぶゆを吸うような事ではござらん、かたのごとき大物をせしめるで、垂々たらたらと汗を流す。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)