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草刈籠
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くさかりかご
ふりがな文庫
“
草刈籠
(
くさかりかご
)” の例文
又
(
また
)
そつと
戸
(
と
)
を
閉
(
た
)
てゝ
出
(
で
)
る
時
(
とき
)
頸筋
(
くびすぢ
)
の
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
をこそつぱい
手
(
て
)
で
一攫
(
ひとつか
)
みにされるやうに
感
(
かん
)
じた。おつぎは
外
(
そと
)
の
壁際
(
かべぎは
)
の
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
脊負
(
せお
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ことし五歳で、体に相当した
襦袢
(
じゅばん
)
、
腹掛
(
はらがけ
)
に小さな
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
背負
(
せお
)
い、木製の草刈鎌を持って、足柄山を踊る男の子でありました。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
興
酣
(
たけなわ
)
なる
汐時
(
しおどき
)
、まのよろしからざる処へ、田舎の
媽々
(
かかあ
)
の
肩手拭
(
かたてぬぐい
)
で、
引端折
(
ひっぱしょ
)
りの
蕎麦
(
そば
)
きり色、
草刈籠
(
くさかりかご
)
のきりだめから、へぎ盆に取って、上客からずらりと席順に配って
歩行
(
ある
)
いて
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
上の方に
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
背負
(
しょ
)
って鎌を持った子供が一人、秋の野を行く絵があって、下には四句
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
黄昏
(
たそがれ
)
近
(
ちか
)
くなつてから
獨
(
ひとり
)
で
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
背負
(
せお
)
つて
出
(
で
)
た。
彼
(
かれ
)
は
何時
(
いつ
)
もの
道
(
みち
)
へは
出
(
で
)
ないで
後
(
うしろ
)
の
田圃
(
たんぼ
)
から
林
(
はやし
)
へ、それから
遠
(
とほ
)
く
迂廻
(
うくわい
)
して
畑地
(
はたち
)
へ
出
(
で
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
室の一隅の
草刈籠
(
くさかりかご
)
は、
大塔宮
(
だいとうのみや
)
がただいまこの中から御脱出になったままのように、書き物が
溢
(
あふ
)
れ出している。
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
さうしてぎつと
押
(
お
)
し
込
(
こ
)
んで
重
(
おも
)
く
成
(
な
)
つた
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
脊負
(
せお
)
つた。
其處
(
そこ
)
らの
畑
(
はたけ
)
には
土
(
つち
)
が
眼
(
め
)
を
開
(
ひら
)
いたやうに
處々
(
ところ/″\
)
ぽつり/\と
秋蕎麥
(
あきそば
)
の
花
(
はな
)
が
白
(
しろ
)
く
見
(
み
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
刈
常用漢字
中学
部首:⼑
4画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“草刈”で始まる語句
草刈
草刈鎌
草刈女
草刈童
草刈連
草刈豊太郎