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膏薬
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かうやく
ふりがな文庫
“
膏薬
(
かうやく
)” の例文
旧字:
膏藥
入
(
い
)
れ
替
(
かは
)
つて
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
たのは
熊
(
くま
)
の
膏薬
(
かうやく
)
の
伝次郎
(
でんじらう
)
、やち
草
(
ぐさ
)
で
編
(
あ
)
んだ
笠
(
かさ
)
を
冠
(
かむ
)
り
狸
(
たぬき
)
の
毛皮
(
けがは
)
の
袖
(
そで
)
なしを
被
(
き
)
て、
糧切
(
まぎり
)
は
藤
(
ふぢ
)
づるで
鞘
(
さや
)
が
出来
(
でき
)
てゐる。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見るも無惨な
凸凹
(
でこぼこ
)
の
瘡蓋
(
かさぶた
)
になつた私の顔に姉は
膏薬
(
かうやく
)
を塗つてくれながらへんな苦が笑ひをした。私は鏡を見て明け暮れ歎き悲しんだのであつた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
其
(
そ
)
の
膏薬
(
かうやく
)
を
剥
(
は
)
がすにも
親
(
おや
)
や
兄
(
あに
)
、
又
(
また
)
傍
(
そば
)
のものが
手
(
て
)
を
懸
(
か
)
けると、
堅
(
かた
)
くなつて
硬
(
こは
)
ばつたのが、めり/\と
肉
(
にく
)
にくツついて
取
(
と
)
れる、ひい/\と
泣
(
な
)
くのぢやが、
娘
(
むすめ
)
が
手
(
て
)
をかけてやれば
黙
(
だま
)
つて
耐
(
こら
)
へた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「お猫さんに引つかかれた時につける
膏薬
(
かうやく
)
」といふ薬を買つたからです。
お猫さん
(新字旧仮名)
/
村山籌子
、
古川アヤ
(著)
是
(
これ
)
と
云
(
い
)
ふ
職
(
しよく
)
はありませんが
薬屋
(
くすりや
)
の息子でございますから、
熊
(
くま
)
の
膏薬
(
かうやく
)
を
練
(
ね
)
ることを知つて
居
(
を
)
りますから、
膏薬
(
かうやく
)
を
拵
(
こしら
)
へて
山越
(
やまごえ
)
をしてあつち
此方
(
こつち
)
を
売
(
う
)
つてゐるのでございます。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
気休
(
きやす
)
めに
膏薬
(
かうやく
)
を
張
(
は
)
つて
置
(
お
)
く。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これを腰にぶらさげ
熊
(
くま
)
の
膏薬
(
かうやく
)
の
入
(
はい
)
つた箱を
斜
(
はす
)
に
背負
(
せお
)
ひ
鉄雪沓
(
てつかんじき
)
を
穿
(
は
)
いて、伝
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“膏薬”の意味
《名詞》
膏 薬 (あぶらぐすり, こうやく)
油で練り固めた外用薬。
(出典:Wiktionary)
膏
漢検準1級
部首:⾁
14画
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
“膏薬”で始まる語句
膏薬売
膏薬貼
膏薬張
膏薬練