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老少不定
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ろうしょうふじょう
ふりがな文庫
“
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)” の例文
一 偕老同穴は夫婦の約束なれども、如何せん
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
は天の命ずる所にして、偕老果して偕老ならずして夫の早く世を去ることあり。
新女大学
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
人間は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
の
例
(
ためし
)
、
明日
(
あす
)
にも知れんが人の身の上、殿様のお顔もこれが
見納
(
みおさめ
)
になるかと、
今日
(
こんにち
)
は御暇乞に
罷
(
まか
)
り出ましてござります
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そなたも
若
(
わか
)
いのに
歿
(
なく
)
なって、まことに
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なことであるが、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
はすべて
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
、
寿命
(
じゅみょう
)
ばかりは
何
(
な
)
んとも
致方
(
いたしかた
)
がない。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
だが、人間というものは、
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
なもんだから、お松さんが、もしものことがあって……きみ公のようになってしまった日にゃ、ムクを可愛がる奴がいねえ
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
を役に立てる。こんな具合で、上が死んでも下が死んでもそれ相応の説明をつけて悟りを開いているが、自分と同年輩のものが死ぬと急に慌て出す。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
……それにしても人は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
、いつわしが
敢
(
あえ
)
なくなろうもしれぬ。……わが身はかなくなったと知らば早瀬、なき後も志かわらず、貞女の心を! 心を貫いて! ……
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「どうするって、仕方がないわ、ねえあなた。
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
っていうくらいだから」
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そりゃあ
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
で寿命ずくなら仕方もねえわけだが、その死んだのが丁度十七の年で、
先
(
せん
)
のお安という娘と同い年だ。お安も十七で死んだ。お清も十七で死んだ。こうなるとちっとおかしい。
半七捕物帳:16 津の国屋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其様
(
そん
)
な事を云ったって人は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
だ、それも
近
(
ちけ
)
え処ではなし、信州とか何とか五十里も百里もある処へ行くのだ、人間てえものは
明日
(
あす
)
も知れねえ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
日清日露の戦友がドンドン死んで行くのである。
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
とはいうものの、
概
(
がい
)
して
元帥
(
げんすい
)
大将
(
たいしょう
)
中将と古参順に
訃音
(
ふいん
)
が来る。これは勢い仕方がない。お祖父さんも
能
(
よ
)
く認めている。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
と申して、悲しいことでございます、長らく皆様の
御贔屓
(
ごひいき
)
になっておりました茂太郎が死にました……お驚きなさるのも
御尤
(
ごもっと
)
もでございます、皆様がお驚きなさるより先に、私が驚きました
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
夫婦は其の
初見
(
しょけん
)
に在りと、
初見参
(
しょけんざん
)
の
折
(
おり
)
に
確
(
しか
)
と申し聞ける事は、
私
(
わし
)
より母の機嫌を取り能く勤めてくれんではならぬ、又人間は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
ということがある
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
多「それまア
楽
(
たのし
)
みにするだが、あんた
昨宵
(
ゆうべ
)
も人間は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
だなんていわれると心持よくねえからね」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
叔父さん人間は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
ということがあるから、若い者でも先へ
逝
(
ゆ
)
かねえと堅い事も言われねえ、
私
(
わし
)
が高平まで
往
(
ゆ
)
く
途
(
みち
)
で、どんな事があって、ひょっと
帰
(
けえ
)
らねえようになり
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
若
(
も
)
し其の花車が死んでいたら
何
(
ど
)
うする、人間は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
じゃから、
昨日
(
きのう
)
死にましたといわれたら何うする、人間の命は
果敢
(
はか
)
ないものじゃが、あゝ仕方がない、
往
(
い
)
くなら往けじゃが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
弟子師匠の縁が切れてみりゃア
詫言
(
わびこと
)
をする訳もねえからね、人は
老少不定
(
ろうしょうふじょう
)
で、年をとった親方いゝや、清兵衛さんより
私
(
わっち
)
の方が先へ
往
(
い
)
くかも知れませんから、
他
(
ひと
)
を
当
(
あて
)
にするのア無駄だ
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
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老少