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絃
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つる
ふりがな文庫
“
絃
(
つる
)” の例文
ひき
絞
(
しぼ
)
った
絃
(
つる
)
をぷつんと切って放った。——矢は、崖下の山寺を
蔽
(
おお
)
っている木立の
梢
(
こずえ
)
を通って、後に四、五葉ひらひら舞わせていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さうすれば、私の心の
絃
(
つる
)
をロチスターさんの心から引きちぎつて
傷
(
きずつ
)
けるやうな努力をしなくても濟むだらう。私は、あの方の
許
(
もと
)
を
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そは土器表面
押
(
お
)
し付け
模樣
(
もよう
)
の中に撚りを掛けたる
紐
(
ひも
)
の
跟
(
あと
)
有るを以て
推察
(
すゐさつ
)
せらる。撚りの有無と
絃
(
つる
)
の
強弱
(
きよじやく
)
との關係は僅少の
經驗
(
けいけん
)
に由つても
悟
(
さと
)
るを得べき事なり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
ダンチョンの声は感激のために弓の
絃
(
つる
)
のように戦慄した。私はそれを手で制して無言で湖水を見守っていた。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
いつの間にとびこんだのか真っ暗な洞窟の中を、
絃
(
つる
)
を放れた矢のような勢いで押し流されていた。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
矢の
絃
(
つる
)
に
彈
(
はじ
)
かれ空を貫いて飛ぶことはやきもわがこの時見し一の小舟には如かじ 一三—一五
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
といって、
絃
(
つる
)
をはなれた矢のように、行方知れぬ二人をどうすることも出来なかった。
第二の接吻
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
義家
(
よしいえ
)
はそれを
見
(
み
)
て、あんな
小
(
ちい
)
さなけものに
矢
(
や
)
をあてるのもむごたらしい、おどしてやろうと
思
(
おも
)
って、
弓
(
ゆみ
)
に
矢
(
や
)
をつがえて、わざときつねの目の
前
(
まえ
)
の
地
(
じ
)
びたに
向
(
む
)
けて
放
(
はな
)
しますと、
矢
(
や
)
は
絃
(
つる
)
をはなれて
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
無限
(
むげん
)
の
絃
(
つる
)
に触れて鳴り
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
日本左衛門が、つけ入ろうつけ入ろうとするほど、金吾は堅実味のある
平手構
(
ひらてがま
)
えをくずさず、容易に
絃
(
つる
)
を切って放たないのは、いつもの金吾とだいぶちがいます。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“絃(弦(楽器))”の解説
弦(げん)とは、弦楽器の発音体、すなわち、最初に振動する部分である。糸状になっており、材質や太さはなるべく均質に作られている。両端または片方の端は、さまざまな方法によって弦楽器の本体に固定され、張力を持って張られている。表記については、絃とするのが正式である。また、和楽器においては糸 (いと)と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
絃
漢検準1級
部首:⽷
11画
“絃”を含む語句
三絃
管絃楽
管絃
弓絃
大絃
詩歌管絃
六絃琴
管絃樂
八絃琴
絃歌
二絃琴
無絃
四絃
絃楽
無絃琴
絃妓
朱絃舎
八絃
十三絃
銅絃鉄撥
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